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あのロスでのホームパーティ、ついに4年ぶりに開催

MGMでのショーを終えた後に、僕は飛行機の中から当時Apple Musicのグローバルクレイティブディレクターだったラリーにメッセージを送って、どこかでポップアップをしたいという希望を伝えた。すぐに彼が返してきたのは友達の家でやろうという提案だった。その友達こそがマークだった。あの日ラリーがマークを僕に繋げなかったら、今日僕この日僕はアメリカにはいなかったかも知れない。それからマークは僕のUSマネージャーに就任した。その一ヶ月後に僕はVISAを失いアメリカへの道が閉ざされ、そしてコロナ禍に突入する。今回本来の目的はラスベガスのショーのみだったのだが、僕は心に決めていたことがあった。必ずLAに戻って、マークの家でホームパーティーをしようと提案した。彼は笑って「あの日の再来をしよう」と僕に伝えた。

あのときの家から引っ越して新しいマーク邸でのホームパーティ。前回来てくれたメンバーと新しい友だちたちが集まってくれた。最初は6名ぐらいと言っていたのだが、気づけば20名の大所帯に。4年前の写真を見せてくれて、「おまえ覚えているか?あのときのこと、めちゃめちゃ飲んだんだぜ」と懐かしそうに教えてくれる。前回はアウェイだったのに4年経ったらすっかりホーム感が出てきたなぁっと戻ってきたことを嬉しく思う。ラリーはアップルを退社して自身のプロダクションを設立、業界の大きな話題になっている。久しぶりの再会に矢継ぎ早に色々な話をしてキャッチアップする。なんとなく既視感に似たような感覚に襲われる。

コロナ以来の再会になったブルックリンも奥さんのニコラと遊びにきてくれて、こうやって会うのは思えば彼の誕生日会をガイ・リッチーのパブでプロデュースした以来じゃないかと彼と笑う。彼の新しいビジネスである日本酒の缶を二人で飲みながら、キッチンに戻る。料理はいつもの通りアドリブだ、食材リストだけをばーっと投げておいて、そこから構成をしていく。これが僕のスタイルだし、WAGYUMAFIAの原点だ。酒と食事がみんなの会話をドライブしていく。気づけば深夜になる、マークがとっておきの酒を開けようと持ち出してきたのが日本酒だった。この4年間の全てが繋がっているんだなぁっと感じるのだった。



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