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照寿司渡邉貴義大将との究極の朝ごはん
今、僕は磐田県遠野の遠野屋要というオーベルジュで、朝ごはんを待つダイニングテーブルでこのコラムを書いている。機械仕掛けの時計チクタク音、クラシックギターの音色、キッチンへの予約の電話の声。そして差し出されたコーヒーは作家大澤哲也さんの美しい器という。実に心地よい空間だ。
WAGYUMAFIAもオーベルジュ計画がある。そんな未来への準備として開催している究極の朝ごはん。だいたい1ヶ月に一度のペースを開催しているのだが、実に好評だ。青山のDISTIRCTでコミューナルテーブルに集う10名たち。来月11日に行われる朝ごはんはすぐにSOLD OUTとなった。
北九州の戸畑に僕にとってもWAGYUMAFIAにとっても盟友である人がいる。先日のコラムでも触れたが、それが照寿司の渡邉貴義大将だ。彼との僕らの絆については照寿司のあのポーズがいかに僕らの「いってらっしゃい」へと進化したことに触れ、このコラムに以前まとめているので未読の方はぜひ呼んでいただきたい。
そんな彼と話していて、彼はこう呟いてくれた。
あの朝ごはん会いいねぇ
あまり悩むことがない僕らは、この3月11日に朝ごはん会を開催することにした。彼が愛する旦過市場でこんな朝ごはんが食べられたらいいなぁっという彼の地元愛と、僕の朝ごはんへの愛が合わさったようなそんな朝ごはんになればいいと思っている。
遠野屋要の濃いめのコーヒーに少しミルクを入れて、タイプ音で船が息をするように揺れる木製のテーブルに少し身体を傾げる。冒頭にも登場した作家大澤さんのカップは、僕らが先週にオープンさせたWAGYUMAFIA DISTRICTにて使わせて頂いている。
僕らの朝ごはん当日ももこのカップが登場する。僕らはバリスタの世界チャンプである井崎英典さんによるロースト、そして鈴木盛久工房による南部鉄器で鍛えたお水を使って淹れさせていただく予定だ。もしかしたらこの岩手の遠野屋要さんで頂く朝食のイメージも青山に持って帰れるかも知れない。
BREAKFAST AT THE WAGYUMAFIA'S WITH TERUZUSHI