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プロ向け厨房機器に革命を
このコロナ禍において人は考える時間をもらったと思う。その考える時間で生まれたのがこの世界一のジンギスカン鍋だ。そう弊社の秘密のバーの最強なレコードプレーヤーAP-Oを作っていただいている由紀精密さんとの共同事業だ。
世界中のトップレストランのキッチンを観てきたが、スチコンなどの最新調理機材以外はほぼ前世紀の遺産というままの厨房機器だ。鍋もおそらくテフロン加工以来の発明というのはないのではないか?とするとだぞ、プロ用のアイテムというの大きな市場になる。
まずは相方堀江のこのnoteを読んでほしい。僕らチームがこのジンギスカン鍋をどうイノベーションかけたのかが技術的に理解できると思う。
由紀精密の大坪社長と話したのは、プロ用厨房機器の市場はワイドオープンであるということ、そこに対して両社でプロダクトを開発してレーベルとして発表していこうということだった。「航空機産業からのオーダーも無くなってしまっているので、ぜひ新しいことをチャレンジしましょう。」と快諾してもらってから、AP-Oを開発された永松技術主任とのビデオミーティングと素材のテストが始まった。
デザインも僕の手書きのラフを永松さんが3Dでレンダリングを起こしていただき、そしてそこから燃焼効率のシミュレーションを行うというさながらエンジンの燃焼テストのような工程を何度も重ねた。
最終的なプロトタイプはSUSの切削にいきつくのだが、そこに永松さんが施したのは表面加工技術だった。このマイクロピーニング加工をすることで、表面に微細に発生するマイクロディンプルに脂溜まりが発生することで、肉の張り付きを格段に防ぐことができる。摩擦係数もあがることによって、初期に発生していた肉が滑り落ちるゲレンデスライディング減少もなくなった。
今回のこの鍋をご覧になっていただくと分かる通り、ジンギスカン鍋というものをオマージュして再定義し、そしてプロ用の調理器具界に表面加工を初導入するとう革命を起こしたわけだ。マーケティング的にもこの鍋肌を写した瞬間に我々のジンギスカン鍋ということが分かるわけだ。
ちょうどソニーが純利益1兆円のニュースが飛び込んできた。今だからこそリリースしたいなと思ったのが、このプロ向け厨房機器のQUALIAシリーズだ。これから僕らのワールドツアーからの実体験に基づいて、由紀精密とのコラボレーションによって世界の厨房環境に小さな革命を起こしていきたいと思う。