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おにぎりプロジェクト第19弾「WAGYUMAFIA REPUBLIC東京編」

最近このプロジェクトに参加してくれているフィンランド人の女性がいる、イーダさんという。高校時代の留学生友達がユーハ・ニエメネンくんというフィンランド人であったことと、大のサウナ好きでヘルシンキで冬の海に飛び込むのが好きな僕にとって、フィンランドに対してデフォルトで好印象がある。彼女はそんな僕の先入観を裏切らないような大きな笑顔でこう言った。「Hisato、次が20回よ、このONIGIRI FOR LOVEプロジェクト!」当事者は忘れがちなのはこういうことだ、成澤シェフともそれを確認して、少しだけこのプロジェクトの歴史を感じるようになった。半年に一度、僕らはお世話になった全国の酒蔵に集まってもらっておにぎり同窓会をする。今回は久しぶりの東京編だ。

朝からWAGYUMAFIA DISTRICTで炊き出しを行い、そしてみんなでおにぎりを握り合う。見回してみるとずいぶんとおにぎりファミリーが増えたものだ。毎回参加している人たちは今回の米の状態がいいねぇ、などとすっかりおにぎりのプロになっている。回を重ねていく中で、僕の最近のトレンドはおにぎりを再びシンプルな状態に戻していくということだった。それは成澤シェフも同じで、今回彼は梅干し、そして僕は鮭を具材のメインピースにした。握りながら温かい状態で食べられるのは参加しているメンバーの特権だ。素朴だが本当に美味しい。プロジェクトが継続し続けられているのも、実はこのおにぎりというシンプルに完成された料理のおかげなのかも知れないと最近感じるようになっている。

夜は酒蔵の皆さん、集まっての総力戦となる。毎回おにぎりプロジェクトでは、前夜祭というイベントをしている。酒蔵さんに食材などを集めていただき、僕らも東京から持ち込み、そしてみんなでBBQをして酒を飲む。あの前夜祭を東京で開催しようということになったのだ。今回は全エピソードから、各地の食材が集結し料理が出来上がっていく。WAGYUMAFIA REPUBLICのキッチンにNARISAWAチームが全員集結するのも初めてだったし、高揚感の中でみんなで乾杯トレインをしたことが最高の思い出となった。盛り上がったセッションを終了した後、REPUBLICおなじみのハシゴモードへ。YATCHABARに移動して、琉球チャイニーズTAMAさんから分けて頂いた沖縄のアグー豚で作った沖縄そばをすすりながら、請福の泡盛に井崎さんの濃いめのアイスコーヒーを割って飲む。笑い声は絶えず、赤坂の夜にこだまするのだった。こんな素敵な仲間たちと出会えて、本当に幸せだなと思うのだった。

さあ、次回は20回目。まだ場所は決まっていない。笑 こんなところもおにぎりプロジェクトが長く続く秘訣なのかも知れないと最近感じている。ご参加頂いたすべての蔵の皆さん、今回のこの同窓会を協賛いただいた皆さん、そして支援してくださっているおにぎりスクワッド、ボランティアの皆さんに最大級の感謝を込めて。

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