マラケシュ再訪
マラケシュに来たのはおよそ10年ぶりのことだ。前回はマルペンサからイージージェットで来る予定だったのだが、翌日便に変えたことで一泊の滞在に。そのときに泊まるべき1泊分を免除してくれたフォーシーズンに再び戻ることにした。社長のアレハンドロから連絡が行き届いていたようで、多くのスタッフからシェフハマダと声をかけてもらう。家族と一緒に、再び舞い戻ったマラケシュ。この10年、本当に色々とあったが、月日は本当に色々な素敵なものを運んできてくれた。
モンクレールのレモ・ルッフィー二が別邸を作ったという。そのお披露目パーティにご招待いただき、再びのモロッコである。ジャマ・エル・フナ広場の美術館を貸し切りにしたプレパーティー、そして翌日が彼の自宅でのパーティである。僕も世界トップの方々の邸宅の数々を見てきたが、今回の家は今までのアーカイブをオーバーライトするかのような、宮殿をも超える素晴らしい邸宅だった。プールサイドを囲むように友人たちがテーブルを囲む。モロッコ料理が振る舞われるわけだが、羊の丸焼きがあったりとタジン鍋が無数に並びサーブされていく。
翌日はナポリから来たピッツァイオーロのシロチームがピッツァを振る舞っていく。僕も厨房に入り、一緒にピッツァを作らせてもらう。この3日間、新しい仲間たちといい時間を過ごすことができた。脊椎症にうなされながら訪問した弾丸のモロッコだったが、とてもいい再訪になった。