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飛び抜けたコミュニケーション力で徹底的な顧客ケア
コミュニケーションのお化けのような友人がいる。山坂元一さんという日本一のトレーナーである。もうかれこれ6年近く体をケアしてもらっている。この方の凄いところは朝の6時半から仕事開始をして、仕事終わりの深夜にかけて顧客という顧客にメッセージを打っているところだ。その数だいたい100〜200メールという。その内容がものすごく丁寧でハートを掴むコミュニケーションをしている。彼からもらったメールにその例外はなく、毎回練り上げられている文章が届く。
日本にパーソナルトレーナーは数多くいる中で彼が間違いなく日本一のトレーナーであるのは、その深い知識量と経験値に基づく彼なりのメソッドをベースに、この飛び抜けたコミュニケーション力での徹底的な顧客ケアにあるのは間違いない。僕も世界で色々なトレーナーの友人がいるが、世界トップクラスのアーティストやアスリートを顧客に持っているトレーナーのコミュ力は圧巻である。このコミュ力の差がトレーナーのレベルを確実にあげている要素の一つであるのは間違いない。
メッセージの返信が早い人は仕事ができるとよく言われる、それはかなりの確率であたっているという思う。それに加えて最近思うのは、僕はメッセージがそもそも遅くて、内容が業務メッセージみたいな人はもっと使えないと思っている。なんで機械仕掛けのメールを送ってしまうのだろうか、まるでタクシーに乗ったときの”Fasten your seatbelts”と流れるあの自動アナウンスのように愛情がない。
山坂さんのコミュ力は一体どうやって生まれるのだろうか?
それは、お客さんのことを考えて丁寧に文章をしたためていくという作業を、おそらくどんなに疲れていたとしても、毎日のルーティンの一環にしていることにあると思っている。プロとして深堀りしてまたお客さんからも吸収し鍛錬されてきた結果と、彼の弛まぬ努力の賜物の他ならない。そして山坂さんやトップトレイナーに共通するのは、メッセージがポジティブで明日への希望を必ず文章内に入れ込んでいるところだ。ボディコンディショニングやメーキングが、モチベーションにおいてまでコミュニケーションでドライブしていくということの大切さを彼らは常に分かっている。ただ単純に「今日もありがとうざいました」といういずれかはAIのロボットメッセージに取って変わる行為をしている人たちとの日々生まれる差は実に大きい。