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朝食会を終えてふと思う。続けることこそ正義なのだ。

続けることは正義だと思っている。ただやみくもに続けるのではなくて、しっかりと考えて、続けることがとても大切だ。

今朝も朝食会だった。もともとはロンドンの有名会員制クラブで開催する予定だった朝食会、それがコロナで吹っ飛び、だったら東京でやろうぜということで始めた企画だ。最初は西麻布で開催し、緊急事態宣言から西麻布を休業してからは、新しく外苑西にできたWAGYUMAFIA DISTRICTの1Fが会場となった。朝食会が始まってから、1年半、そして外苑に移ってからも半年が過ぎた。今朝は久しぶりの3セッション。お陰様ですぐに埋まってしまうこのイベント、今日は八女茶の皆さんも来ていただいたので、せっかくだから3セッション目やりましょうということに。

毎回、朝食会のメニュー決めは最後の最後まで変更をする。メニュー名は当日の朝までかかることもあるし、食材の手配などの限界を考えても2日前までは、とにかく変更作業を繰り返す。冒頭の続けることの意味。それは僕にとっては、メニュー構成を考える作業を、とにかく入念に繰り返すことだし、そこにペアリングさせる器を探してくることでもある。そして参加できるチャンスをもらったスタッフにおいては、この小さなキッチンで自分の存在意義を明確に示すことが要求される。これは容易いことではない、朝食会といっても多い時で25メニューが出るWAGYUMAFIAの中でもチャレンジングな戦いだ。3Fある設備をすべてフル稼働させて、スタッフもフロアも入れると10名はスタンバイする。

このイベントの最高なところは、ゲストである。朝食を大事にするゲストは、やっぱり何かが違う。メニューを出していく毎に、キラキラしていく顔、そしてセッションごとにどことなく一体感が生まれていくあのライブ感。今日は八女茶の至極のペアリングということも手伝い、ものすごいいい緊張感がキッチンとアイランドテーブルのゲストとの距離で感じられた。

小さなライブ会場でライブをしていく感じ。とにかくキッチンサイズと早朝入できるスタッフ数の関係で1セッション10名しか対応できないが、それでもこのイベントを続けていく価値は、大きな収穫がある。演奏している僕らとしてもとても不思議な磁力を持っているイベントだと思っている。それは何気なくスタートしたジャパンツアーや、成澤シェフとの#onigiriforloveツアーなどが、このイベントが存在していなかったら、そのツアーでの想いを格納できる箱でありイベントが存在しなかった。この朝食会があるからこそ、出会った生産者や想い、そういうものが忘却されることなく、しっかりと東京のこの地で再表現できる機会に恵まれている。諦めるのは簡単だけど、続けていけることのありがたさ。そんな気持ちを年内あともう一度は必ずやりたい、もしかしたら2回出来るかなと。

そう続けることが正義なのだ

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