
快進撃の「照寿司」本、いますぐ予約を!
いやー嬉しいニュースが飛び込んできた。題名や表紙ギメの相談、そして対談まで参加させてもらったあの照寿司、初の書籍。渡邉貴義さんの渾身の一冊だ。「自己流は武器だ」である。予約段階というのに、現時点でAmazon3位まで駆け上がっているらしい。今朝の僕のコラムはなんとしても1位になってもらうための応援メッセージだ。僕と渡邉さんとの関係は、以前のコラムでも書いたのでぜひ読んでもらいたい。WAGYUMAFIAの世界戦略とも重要な要素を彼は担ってもらっているし、世界を目指す上で大切な同士、そして同い年という仲だ。
詳しくは新しい書籍の渡邉さんと僕の対談を読んでいただけると分かるが、この書籍のセールスも含めて、彼は戸畑という土地で並々ならぬ努力をして、世界に飛び出ている。彼以外にそんな鮨屋がいるだろうか?先日も電話ミーティングで、世界展開について議論をした。英語も片言の彼がよくそこまで食い込んでいるなぁっといつも本当に感心する。他のシェフからも海外展開についても相談されたりするが、彼の相談内容はレベルが違う。どうしたらその差が生まれるのか。
僕が分析するに、彼はいつもアウェイで戦っているからだと思う。ホームにいながらも、お客さんのほとんどが県外のお客さん、戸畑に人を移動するだけでも大変なことだし、まだまだ地元で世界クラスの金額を払う人は少ない。港区で鮨屋をひらけば、少ないカウンターだったらまあまあ入るだろう。戸畑では違う、だからこそ発信力を磨いた。それもすべて一人でやっている。
この本は鮨職人や鮨経営者ならずとも、すべての食にかかわる同業者に読んでもらいたい本だ。戸畑という北九州の小さな町でのサクセスストーリーではなく、もうこれからの飲食は世界を相手にしないと100%駄目な時代が来るということを、しっかり彼の言葉を通して読んでいただきたい。
「自己流は武器だ。: 私は、なぜ世界レベルの寿司屋になれたのか」渡邉貴義