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街の皺と人々の味: 東京の魅力を再探訪する時間

朝からがっつりミーティングしてから気づくともう2時。ツアー中以外の昼食はとても簡素で、毎日ヨーグルトと焼き立ての焼き芋とミルクコーヒーというとてもシンプルなブレックファーストだ。朝がっつり食べてしまうと頭の血液が消化に回ってしまい、午前中の一番いい頭の状態をベストなコンディションで使えないというのがその理由だったりする。少し時間が出来たので、頭をリセットするために池袋に行く、北口は全く違う光景に生まれ変わっていた、牌楼はないものの、中身はチャイナタウン化した街の一角を歩いてみるのだ。また大久保界隈とは違う香りがするから街というものは面白い。遅くなったランチを懐かしの環七ラーメンの「土佐っ子」にて背脂ちゃっちゃなラーメンをすする。

こういう日は江戸タイムに過ごすのがいい、夕方の4時半にはおじいちゃんが一人で切り盛りしている町寿司ののれんをくぐってカウンターへ。もちろんノンアルみたいなものは存在しないので、久しぶりに大瓶1本を妻と二人で。刺し身をいくつか頼んで握りに移動する、締めは奈良漬の細巻きとその塩味と食感がなんともいい。そして二人で銭湯へ。サウナの中で緊縛強盗とクマが都内に出ているニュースをみながら、頭を空にしていく。この作業がとても心地よい作業となる。銭湯から外に出ると中東から電話が入り、少し弛緩された脳みそをゆっくり動かしながら来週のプロジェクトの話に入る。横手には神田川だ、そういえば南こうせつのかぐや姫は1973年のヒット曲、実に半世紀過ぎているわけで、オンタイムに生まれていなかったというものの、なぜか僕よりも若い妻が偉く驚きながら、「「神田川」の歌詞そのままね」と笑う。世界広しといえど、東京は実に贅沢で、偉大な街だなぁっと思う。街が顔だとすると、味となる皺のようなそんな風景と人々が今後も残ってくれるようにと切に思う。

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