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革命的な米の炊き方がインドカレーに確実に合う

成澤由浩シェフとのおにぎりプロジェクトについては、つい先日のnoteでまとめた。ぜひご家庭のキッチンからもおにぎりスクワッドになれるので、ぜひ参加していただけたらと思う。

先日、成澤シェフと話をしていた中で、革命的に面白かったのがお米を沸騰したお湯に流し込んで一気に炊き上げるという技だった。賄い時はいつも伊賀焼の土鍋でいっきに10分ほど吹きこぼれないように炊き上げて終わり。先日のテストキッチンでは4升(40合=6キロ)を羽釜で炊いたので、細かなチューニングが出来なかったので、今回自宅で成澤シェフのメソッドで米を炊いてみることにした。

1合を洗米したのち、浸水30分程度、ざる上げにして待機していた加水した米に熱湯の中に打ち込む。家庭ではVermicularの#14を使う。このサイズが自宅で炊くのにちょうどいいサイズだ。10分後に炊きあがり、非常に面白い炊きあがりだった。煮え花ともまた少し違う、もちっとした外側と中が相当アルデンテなわけだ。ここで蒸らすとバランスが良くなるのだが、僕はこの状態の尖った状態の米が大好きだ。

最近再びカレーを開発していることもあって、スパイスから丁寧に作ったインドカレーとともに食べてみる。これが極めて旨い。ナンしか知らないインド人の友人にすぐにでも教えてあげたい絶妙なマリアージュなのだ。合わせるのは自家製のぬか漬け、最近ハマっているのがブロッコリの茎を古漬けにしたものだ。これが僕にとってのアチャール代わりだ。

僕のいつもの手順と成澤シェフのメソッドを自分なりに合わせた手順をここに紹介する。この革命的な炊き方は、とにかく早く炊きあがるというポイントにある。基本的にシャリを立たせるためには沸騰までのスピードが短ければ短いほどいい、だからハイカロリーで炊ける薪を使った羽釜は銀シャリになる。

今回はわかりやすく1合=150gの米で炊くことを想定する。

1:軽く洗米する。おむすびなどの際は洗わなくとも美味しい。
2:浸水30分。季節や温度によって・・・という話もあるが、家の料理なので急ぐので30分目安でいい。外側が白くなってきたら浸水した証拠。
3:Vermicular#14などの鍋に計量した水を入れる、沸騰段階までで蒸発する水も考えて10%程度多めに入れる。1合に対して、150ml=150gの水に10%加算した水重量165ml=165gの水がオススメだ。火にかけて沸騰させる
4:3が沸騰したら、ざる上げした2を、3に入れる。シリコンラバーなどのスパチュラを使うと入れやすいと思う。すぐに再沸騰するのでそこから10分。再沸騰後は鍋にもよるが、弱火で吹きこぼれない程度で。再沸騰からストップウォッチで10分。お好みで蒸らす、蒸らさないのジャッジを。

これで終わりだ。手順さえ、しっかり考えてやれば40分で炊きあがるという革命的な炊き方だ。料理というのはまだまだアイディアが溢れているなぁっと、今週一番感動した瞬間だった。

来週火曜日の朝8時ぐらいから富山の満寿泉さんにていよいよおにぎりプロジェクト始動です。僕のイスタグラム@wagyumafiaにてオンタイムで流していくつもりなので、ぜひご家庭から参加ください。

あ、インドカレーの作り方はまた今度noteに書きますね。

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