乾杯トレインと大事マンブラーズバンドの関係

香港で生まれたWAGYUMAFIAの名物といえば乾杯トレインだ。WE WILL ROCK YOUが流れてシェフがMCを入れたと同時に乾杯トレインが始まる。全スタッフがゲストと乾杯をして行くトレインだ。終了してから全員でもう一度乾杯、そして流れるのが大事マンブラザーズバンドの「それが大事」だ。

この曲を選んだのは理由がある、ハッケン・リー（李克勤）という歌手がこの曲を「紅日」という曲でカバーして広東語で歌って大ヒットしたのだ。1992年のことだ。僕はこの香港のお店を作った時にゲストとの一体感をどう生むかということを最重要課題として考えた。どうせだったら日本のコンテンツでそれでもこの香港の地に馴染みがあるもので、そして生まれたのがこの乾杯トレインと大事マンブラザーズバンドの連携だった。

初日、スタンディングオベーションでゲスト２５名全員が大合唱、そして乾杯のコールが鳴り止まなかった。そこから生まれた乾杯トレインは、東京ではWM BY WAGYUMAFIAでも再現され、いつもゲストとスタッフとの一体感を演出している。そしてワールドツアーでも盛り上がりの最骨頂に放たれる乾杯トレイン、流れる歌詞に演者としての僕らもゲストと生まれるその新しいパワーに元気をもらう。

負けないこと
投げ出さないこと
逃げ出さないこと
信じ抜くこと
駄目になりそうなとき
それが一番大事

ちなみにこの詞は僕らに向けていると思っている。絶対に世界一になるために。いつもこの曲で鼓舞するのだ。いつのときもこの気持ちを大切にしていきたい。