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照寿司と町寿司始めました!
照寿司の渡邉貴義という男はとてもチャーミングである。誕生日会に合わせて、照寿司仕様のユニフォームにWAGYUMAFIAと書かれたプレゼントが送られてきて、ご丁寧に彼のチャームポイントである赤い蝶ネクタイも付けてある。すぐさま着替えてみたら、いってらっしゃいポーズで、まさに照寿司である。前回は新しく出来た幻の鉄板用でのコテ。鍛冶屋さんに特注して照寿司とWAGYUMAFIAのロゴを入れたものを送ってきてくれた。最初のコラボの時は特注のシャリ桶だったり、ワサビの擦り金だったりと。芸が細かい、そんな優しくもチャーミングな渡邉貴義さんと一緒に念願の町寿司企画をする。この文章は2セッション終えたホットな状態で書いている。
照寿司も元は町寿司だった。厚焼き玉子を焼いて、唐揚げも出していたという。だからこそ町寿司への愛情が強い。僕も時間があれば町寿司に顔を出す、地方にいっても訪れるのは地元の町寿司だ。ちょうど八戸に行ったときのこと、僕のインスタグラムのストーリーに上げた町寿司の様子に、渡邉さんが「こういう寿司いいよねぇ」とコメントをくれたところから、「今度の東京でのイベントの時、一緒に町寿司やろうか?」という話になったのだった。素材はすべて北九州から運ばれてくる、2日間のイベントとなるので相当なる量だ。ちょっと握りをフラッと食べに行くというのが僕にとっての町寿司、時折いい魚が入ったんでっていう感じで大将が隠しておいた魚を出してくれたりと。今日の町寿司もそんな握りが登場した。個の時期の梅の色に近いからウメイロと呼ばれる魚だ。昆布で締めて、身がいい感じに締まったものをさっと握って出す。そうそう、こういう感じだ。
魚は照寿司が厳選した魚たちを贅沢に町寿司の雰囲気で出していくという企画。僕らがラスベガスで出した和牛のトリコロール握りや、トロタクならぬ牛タクも手巻きで出す。藍島の赤ウニもいいし、玄界灘のブリブリの脂がのったクエも最高だ。こんな鮨屋があったら最高だろうな、と、誕生日プレゼントに頂いた赤い蝶ネクタイをしながらそう思うのだった。
ご好評につき、明日の11時半〜もう1セッション追加することにしました。1時間の町寿司体験、どうぞお見逃しなく。場所は西麻布のWAGYUMAFIA THE BUTCHER'S KITCHENになります。