井崎さんとの妄想喫茶がいよいよ30回目へ!
コロナからの不思議な出会いから、ひょんなことからスタートした井崎英典さんとの妄想喫茶。単に僕らが古き時代の喫茶店が好きだったから、消えていくノスタルジックな想いを幻想に乗せて未来に届けられたらという意味で、僕らの妄想なる喫茶店を作ろうというのがコンセプトだった。彼のパーソナルな魅力は絶対だが、僕の中ではコーヒーと肉というのは切っても切れない関係があると確信していた。生豆をドライエイジングかけていき、そしてローストしていく。僕はビシッと決めるコーヒーが好きだ。決めるとは火をいれるということを意味している。
「浜田さんの味を作っているから、美味しいのは間違いなし。」
と井崎さんは強調する。僕は肉も攻めた調理が好きだ。低温調理なんか絶対やりたくないし、おまえ俺の温度と戦えるのか?みたいなバチバチな火の温度を読みながら、焼いていくのが好きだ。この感覚はいつから宿ったんだろうと思ったら、オーストラリアにいたときのBBQだったと思う。ウィロビーという郊外の町に住んでいた僕は、生まれて始めて3階建ての一軒家に住むことになった。地下から庭へのアクセスがあり、その前はバーベキューピットがあった。火入れするとブルータングと呼ばれる、青舌のリザードがのしのしと熱さに起こされて出てくる、爬虫類が苦手な僕にとってはいろいろな意味でエキサイティングな火入れだった。リザードが戻ってこないようにと敢えて熱くしてくれた親父の気配りなのだろうか、とにかくあのときの火はガスコンロや電熱コイルとは違う温度、いや熱波だったのだ。
あの熱が僕の原体験だ。だからメイラードをビシッと決めるのが、妄想のコーヒーとステーキになっている。継続することがすべてではない、ただし継続することで見えてくる意義みたいなものがある。ろくろを回していると芯が見えてくるあの感じ、習いたての言語が急に耳に響き出すあの瞬間、スネアのリムショットの音が抜け出したあの時、いろいろな瞬間があるが僕らの妄想はいつのタイミングから不思議な熱波を発しながら、人生の中で大切なレベルアップの瞬間を迎えようとしていることは事実だ。
僕のコーヒー人生を根底から変えてしまって、ついでに幸せなカロリーを持ってきてくれた井崎さんとファミリー、そして支えてくださった妄想なゲストの皆さん、すべての方々にビッグなありがとうを伝えながら、いよいよ30回目!いやー感謝感謝、そして感無量だ。次回はスペシャル、あくまでも僕らの妄想上での出来事ですけどね。それでも、どうぞお見逃し無く。
今日から開始した先行販売チケットは以下のリンクより!
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