幻の町寿司を作ることにしました。
僕にとって寿司の醍醐味っていうのは握りだ。コースのおまかせというのもそれは素晴らしいものだけど、20−30分空いたらサクッと握りの寿司をアラカルトでっていうのが、寿司の醍醐味だったりする。だから町寿司という昔ながらの寿司屋が好きだ。残念ながらこの町寿司はどんどん無くなってきている。ならば、こうしよう。そう、この冬、僕らは世界の誇る最高の町寿司を作ることを決めた。大好きなオールスタンディングスタイルで、その時の旬の魚をアラカルトでいただく。世界に向けて放つ最高の町寿司だ。
はや握りでサクッと提供していくこの町寿司。僕らが作った秘密の鉄板部屋な昭和な喧騒感もありつつ、スタンディングカウンターで酒を飲みながら握りを摘むのだ。シャリに合わせる寿司も昔ながらの米酢でキリッとした食感を出していく。町寿司ながら、僕らがリリースするのだからとことん拘る。そのために歩き回った全国の漁港、そして海外を一緒に攻めたやま幸のボス山口さんにもご協力いただき、最高のネタを出していく予定だ。
2時間の寿司のおまかせも最高だが、ちょっと小腹が減ったときにサクッと30分で握りが食べたい。握りがアテになって、テレビ中継をみながら、酒を飲む。ゆっくりと何もしないで、寿司を楽しむ。寿司屋が町のコミュニケーションハブだったあの頃の時代をもう一度、今この時代にそしてWAGYUMAFIAのメンバーの皆さんへ。
幻の町寿司、いよいよ。乞うご期待。