インバウンド対策には、年始年末の営業を開始せよ
クリスマスホリデーが終わり、年末にみんなやってくる。とにかく色々な国からその数も大変なことになっている。昨年末、そんな戻りつつある海外のゲストたちのこれから戻るから絶対開けてくれのメッセージに半ば呼応する形で、そうだな、コロナも終わったんだし、みんなを迎え入れようという思いで実験的に年末営業を開始した。そして今年は中目黒のTHE CUTLET SANDWICHは年始も休まずに営業することにした。それぐらい海外の旅行者にとって死活問題なのが、年始年末の食事選びである。とにかくみんな閉まっているから大変な状況である。お盆休みと同じく、なんでみんな同じタイミングで休むんだろうなぁっと不思議に思う。
インバウンドを意識するのであれば、皆が休んでいるこの時期に開けるのがいい。僕がもしもWAGYUMAFIAをやっていなかったら、年始年末だけのポップアップレストランをやる。速攻埋まって、あり得ない数字を叩き出す店を作ることができるだろう。僕らは毎年大晦日のカウントダウンをする、明日も海外10カ国、そして日本のゲストたちが新しいダイニングシーンを楽しむことになる。去年開催して、今年もぜひという声が多かったというのが開催するきっかけのひとつとなったが、プロデューサー的にはこの時期にレストランを開けることがどういうインパクトをもたらすか定点観測したいという想いも強い。
色々かっこいいことを並べて、インバウンド対策とかなんだかんだ言っているが、そんなこと考えずに集まる時にしっかり開ける。そして皆が休んでいるときにこそ、目立てるチャンスであるというのが一番早いインバウンド対策だと思うのだが、なかなか変えられないのが人々の慣習的なマインドなのだろうと、この何もかもが閉まっている世の中をみながらそう思うのだった。