チケットレスなのに紙が2枚も出てくる日本の空港会社の話
もう長いこと全日空ユーザーなのだが、ひとつだけ不思議に思うことがある。ペーパーレス&チケットレスで入ったのにも関わらず、チケットが紙で2枚も発行されていくっていうこの無駄なやり取りは何か意味があるのだろうか?海外の航空会社も違うし、国内でもJALは手荷物検査場での一枚のみ。この1枚も紙を出す必要がない気がするのだが、席番号を確認するがために出しているのだったらもっと別のやり方があるような気がする。
最近とにかく紙を持ちたくない性格になっている、荷物をとにかく減らしたい人間なので、紙を持つことでなくすリスクも多く、余計な作業をひとつでも減らしたいと思っている。ただメンタリティとして紙がないと安心しないという人もいる、この間クレジット決済確認用紙が出ないということでクレームをいただくことがあった。SQUARE社に問い合わせると、そういう仕様で紙は出さずにデジタルで飛ばすのみとの答えだった。実にシンプルな答えだったが、昔からのクレジット決済端末で慣れ親しんでいる人にとってはおかしいということになるのだった。
冒頭のチケットレス/ペーパーレスを標榜しているのに、ペーパーチケットが2枚出てきてしまうという問題と結構根本は似ていて、僕が思うに長く親しんだ習慣をゼロにすることがこれからのDX化においても重要なんじゃないかなと思ったのだった。ちなみにヨーロッパの特急列車などは、勝手に乗ってねのスタイルだ。これもウィーンの路面電車のように性善説に基づく勝手に乗って、自己責任で払ってねの習慣から来ているのだろう。日本は色々な意味できっちりしすぎていて、DXの恩恵を受けられず、万人合わせを取り入れるがために不便になっていくというジレンマに陥いることが多い。
ビジネスを考えるときも同じで、辞めるならバサッと辞める。やっぱりちょっとぐらい紙を残さないとクレームが・・・っていう考えが、進化のスピードを遅らせるのだと思うのだ。
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