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牛の胃袋
かみむら牧場代表の上村新太郎です。
牛の胃袋のお話。
牛には4つの胃袋があります。
一番大きいのが第一胃。
焼肉屋さんに行くと「ミノ」と言われていて
専門用語では「ルーメン」。
母牛の子宮内は、ほぼ無菌状態。
子牛は生まれると、色々な雑多な菌に一気に
さらされます。
母牛も愛情タップリに子牛を舐めまわします。
この時に、母牛から牛として生きていくための
重要な菌(繊維分解菌)やその他、色々な菌や
微生物を受け継ぎます。また、かみむら牧場内にいる
固有種的な菌や微生物も子牛の胃袋(ルーメン)に
住み着きます。
それら、菌や微生物達が働いて「おいしい牛肉」を
作りだします。
うちら牛飼いは、牛にエサを与えてるというよりは
菌や微生物達がルーメン内で心地よく、ケンカせずに
すごせるように、お世話をしているようなものです。
元気な牛から出るウンコは、元気な微生物や菌が
多く含まれます。それをたい肥化して、草地に
還元することで、良い土作りができます。
そこからとれた草を牛が食べる。
自然の循環が始まります。
おいしい牛肉は、内臓も丈夫です。
この自然の循環を作り出すのに30年を
要しました。
今日も元気に、牛達はエサを食べています。
おいしい和牛肉、かみむら牧場にあります。
これからも宜しくお願い致します。
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