黒文字。
1月29日(月) 2018
くろもじ。
木の名前です。
かすかに、いい匂いのする木と言われますが
わたしには、今ひとつ
感じられないままです。とほほ
Wiki によると、東北や北越で
神聖な木に位置づけられてますが、わたしの
育った四国でも、一部地域では
神の木的な扱いです。
じつは、母が、そのように
大切にしていたのですが、、
この世からいなくなったあと、
もう、、中途半端に大きな黒文字の枝を
どこにどう収めるべきか困りました。
ど邪魔だったし、、どう使えばいいのか
かわからず、、捨ててしまいました。
今さらながら、捨てなきゃよかった
と後悔。ごめんなさい。
いきなり亡母への詫び状です。
少なくとも、神聖化されるほどの
木であるという予備知識は
ないより、あったほうがいいと思います。
黒文字は、木の名前ですが、
茶道のなかでは、すなわち
黒文字の楊枝を指します。
お茶席で出されるお菓子を食べるときに
使われる、大きめの「楊枝」です。
いえ、小さめのも売ってますが
一般的には、ボールペンくらいの長さの
黒文字が出されます。
もう少し長めでお箸の長さの黒文字は、
大皿やお重に入った、お菓子を
小皿代わりに持参している自分の
「懐紙」の上にお菓子を取り分けて、
食べます。
そのときに、黒文字(の楊枝)を使うのです。
心得のある人なら、自分の楊枝を
つねに懐中し(着物の懐に入れ)ています。
それは、黒文字だったり
ステンレスだったり、銀製だったり、
今は少ないですが、象牙製もあります。
黒文字は、本来、
土器(かわらけ)や、割り箸のように
一回、使ったら捨てますが、、、、
わたしは、、捨てません。
わたし以外の多くの人も、捨てずに
使い倒します。
なぜなら、お安くないから。わお。
ダイレクトな理由です。
黒文字の木自体から出る油分で
ほどよく楊枝をコーティングしているので
使いまわしても大丈夫。
あと、とても硬い木として有名。
だから、お箸や楊枝の材木になるのです。
一本一本、ちがう木肌を味わうのも
ニッチな眺めかたです。
ヨーロッパは石の国、
日本は木の国と言われる実態を
存分に感じられるので、
ぜひ、フォーク代わりに使ってみて
いただきたいと思います。
和に親しんで運を開く。