マグロの旨味
劇団WAGNASオンダです!
マグロって美味しいと思いますか?
あ、特に刺身の生のマグロです。
僕は…多分美味しいと思って食べていると思います…
美味しいとは思って食べているのですが…
そう、「美味しい」と断言できないのです!!
前にこんな記事も書いたけど
コレに近いような話です。
例えば、サーモンや白身やイカなどは自信をもって美味しいと言えます。
しかしマグロはわかりません。
もちろん寿司屋に行ったらマグロも食べますし、美味しいとは思います。
ですが同時に「どう美味しいのか」を考え出すと、思考が止まってしまうのです。
もちろん単純な「味」だけではなく、触感や香りなどもトータルした「味」もあるでしょうが、今は純粋な「味覚」のみにとどめておいてください。
こんなこと言うと極稀に「それは本物のマグロを食べてないからだよ」と山岡士郎みたいなことを言い出す人もいますが、それを言い出したらキリもないですしね(笑)
この手の話になってしまうと本当ドツボですよねぇ…。
しかしなぜマグロの旨味にここまで頭を悩ませるのか…
それは良くも悪くもマグロが「刺身の王様」「寿司の王様」感があるのも一つの原因かもしれないと考えています。
実際僕の小さい頃なんかは、「刺身や寿司=ほぼほぼマグロ」みたいなイメージがありました。
当時は「そういうものなんだ~」という感覚で、当たり前に美味しいと思ってそのまま口に運んでいました。
そこなんです!
「マグロは当たり前に美味しいものである」というイメージが僕の中に相当刷り込まれてしまったせいで、今冷静に味わって食べるとバイアスによるデバフにかかっているような状態なんですよ!!
こういう話をすると、理屈じゃないし旨いと思えば旨いじゃんという人もいます。
その通りではあるものの、折角美味しいと思って食べているわけだから、自分がどう旨いと感じているのかを己の感性で理解したいのです。
また逆に、アミノ酸値がどうのこうのとかロジックで説明してこようとする人もいます。
理屈では理解できても、その理屈や数字が、味蕾を通して脳で感じる情報と自分の中で合致しなかったら、僕としては何の意味もありません。
めちゃくちゃなこと言ってる自覚はあります(笑)
でもそのちょうどいいバランスはないんだろうか…と常々考えてしまいますね。
それにしても何故かこの手の話題になると、栄養士もその手のお医者さんも料理研究家も、皆揃って似たような表現を始めるのかが謎です。
定義であるから共通の表現になるのでしょうが、誰一人として噛み砕いて誰にでもわかる説明をしてくれないのです。
その手の研究発表会でならそれでいいけど、無学無知な大衆に向けて語るなら僕みたいな頭の悪い人にもわかるように噛み砕いてもらわないと困るんだよな~
つまり理論上の定義はあるものの、結局「旨味」とは抽象的な味覚であり、存在するのは事実だけど理論でしかないのではないか?と、僕なんかは思ってしまいます。
だってプロで専門の立派な人たちでさえ、噛み砕いた言葉にしてくれない(≒出来ない?)んだもの。
また芸能人やグルメリポーターみたいな人は、もっと抽象的なことしか言いませんからね。
まぁ彼らの場合は、イメージとインパクト与えるのが仕事だと思うので、「旨味のしっくりくる説明」をそもそも求めていませんが!
やはり「旨味」という「漢字」も良くないんだろうなぁ~
単純に「旨い食べ物=旨味の強い食べ物」という風に錯覚させてしまう、言葉や漢字のトリックもあると思います。
動物性たんぱく質の「美味しさ」や「旨味」を、的確に言葉として言語化できる人を、非常に非常に求めております…(笑)
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