還俗しました
お疲れ様です。
皆さん
還俗って言葉知ってますか。
僧が僧籍を離れて、俗人にかえること。
つまり
僧侶ではなくなったということです。
元僧侶です。
俗世に還る。
僧侶は俗世から離れている存在なんです。
改めて
僧侶って職業ではないんですよ。
職業欄に僧侶って記入するの
改めて変だなぁって思います。
この結論に至るまで当然悩みました。
いまの仏教の世界では
住職以外は
つまり
どこかの寺院を管理する責任をおう以外は
落語家さんのように
どこかの寺院に所属していないと
僧侶ではなくなるみたいです。
このあたり
違う資格持っているものとして
異なるんだなぁーと感じています。
つまり
資格ではないですよ。
ここまで約20年
僧侶をしてきたので
なんだか寂しい感じもするのですが(汗)
今回継承しなかったときに
強くあった
「僧侶です!」って胸はって
皆さんの前に出るのもやっぱり違和感あって。
ごめんなさいって感じです。
いまの日本の僧侶って
本来の僧侶像とは異なると思うんだよなぁー。
職業ではなくて生き方なんじゃないかって。
職業にしてしまったらやらなきゃいけないことが出てくる。
また家族をもつとさらにやらなきゃいけないことが出てくる。
つまり生活しなきゃいけないんですよ。
やはり
僧侶という生き方は家族をもっていけないと改めて思う。
家族をもっと生活をしなくてはいけない。
つまりお金が必要となる。
仕事をしなくてはならない。
さらに田舎の寺院は
そうなると副業しなければ成立は難しい。
でも副業を大切にすると、本業がおろそかになる。
この矛盾に目を閉じ
このまま進んでいくことはできませんでした。
人生の半分を占める仕事だから
副業も大切にしたい!
わたしは理学療法士への道へと進んだのも同じ気持ちです。
なかなかその両立は困難を極めました。
僧侶として家族を捨てるのか。
それとも
このまま進むのか。
それとも・・・
結局
わたしは僧侶という職業を辞めました。
これまでの経験を活かして
いまの臨床現場に軸を置いていくことにしました。
理学療法士という仕事は
身体をつかうので
一生できる仕事ではないと思っています。
この生き方が
どの方向へ進んでいるのか
この未来はどこへ向かっているのか
楽しみでもあります。
でもいままで僧侶として経験させていただいたことはなにか意味があり、これからの人生に活かしていきたいと思っています。
今の仏教界。僧侶には本当に期待しています。僧侶は素晴らしい。誰でもできることではありません。これからさらに厳しい状況になっていくことでしょう。この不安な中で求められるものは大きいと思っています。思った以上に僧侶に期待している方はいます。この炎をぜひ消さないでください。
わたしは自分の人生
生きたいように生きればいいって思います。
生き方に答えはない。
改めて強く思うそんな日々。
このような違和感に
気づかせていただきわたしは幸せものなんだと思ってもいます。
運命というか
責任というか
やりたくないのに
逃げられない。
逃げない。
そんな生き方してるひともいるはず。
わたしはそんな無感にはなれなかった。
自分の人生を全うしたい!
それは
亡くなった父親のため
そして
この決断を許してくれた母親のためにも。