【コレステロールの嘘】どうして運動して太ってもいないのにLDLコレステロールが高いのか?
某質問サイトを見てみるとこんな質問が寄せられていました。
どうして運動もして痩せているのにLDLが高くてLH比も高い。なぜ自分は不健康なのか?という疑問です。
答え
運動してもLDLコレステロールは下がりません。
太っていること、痩せていることとLDLコレステロール値は関係ありません。
LDLコレステロールが高いことは不健康ではありません。
コレステロールの変動
コレステロールは以下の原因で変動します。決して不健康だからコレステロールが上昇するとかいう話ではありません。
コレステロール値の変動はコレステロールから生成されているホルモンの需要度によって決まる(「コレステロールの欺瞞」より)
重度な肉体負荷で上昇(コルチゾールの前駆物質であるコレステロールの需要が2倍から10倍へ増加する)
年齢によってコレステロール値は上昇するが60歳からはやや下降する
心身のストレスで上昇
あらゆる種類の疾患で上昇
逆に飢餓、肝硬変、慢性的消耗疾患では下がる
食事によるコレステロール値の変動は僅かである。しかも肝臓における合成の増減で10時間から12時間で調整される。
食品のコレステロール含有量はコレステロール値に何の役割も演じない。せいぜい2%程度。
コレステロール基準値は低く設定されている
下ののグラフを見ていただけるとわかると思いますが、日本動脈硬化学会が境界域(基準値から外れる)としているLDL120−140mg/dlって正規分布の真ん中付近にあります。そしてLDL140mg/dl以上は国民の約4分の1にあたるのです。
結果、健康診断を受けると約半数近くの人が基準値を外れてしまいます。
この基準値は明らかに低く設定されています。
健康な日本人の半数近くを異常とする基準値って一体なんなんでしょうか?
病気を作り出しているだけではないでしょうか?
コレステロールの働き
コレステロールってどんな働きをするのでしょうか?
コルチゾールの前駆物質
手術や競技スポーツなどで副腎皮質ホルモンのコルチゾールは正常値の2倍から10倍の濃度上昇を示す。コルチゾールの上昇は肝臓のコレステロール産生を促進する。
女性および男性ホルモンの前駆物質
性ホルモンの前駆物質である。総コレステロール200mg/dl以下では男女の活力の減退、肉体能力の低下、骨格の不具合、睡眠障害をきたす。コレステロール低下薬により男性では勃起障害をきたす。
アルドステロンの前駆物質
コレステロールが低いとミネラル代謝障害をきたす可能性がある
胆汁酸の前駆物質
胆汁酸は脂肪の消化吸収を調整している。また便の排泄にも関与している。
コレステロールが少ないと胆汁酸の合成が低下し便秘となる。
ビタミンDの前駆物質
ビタミンDは皮下にあるコレステロールが光照射によって活性のある7-ヒドロコレステロールに変化したものである。
ビタミンD不足は骨のカルシウム欠乏、すなわち骨粗鬆症やクル病を引き起こす。コレステロール低下によってビタミンD合成が抑えられる。
最後に
健康診断でコレステロールが高かったとしても一喜一憂することはありません。そもそもコレステロール=悪であるという考え自体が誤りです!
ブログ「健康のために野菜は食べるな!」も随時更新しています。よろしければご覧ください。
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