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【コレステロールの嘘】長寿のためのコレステロールガイドライン

コレステロールは高い方が長寿である!って本当でしょうか?

この記事では2010年に日本脂質栄養学会より出された長寿のためのコレステロールガイドライン要旨から
これは!と思う部分をリストアップしてみました。
コレステロールが高くて不安になっている人は是非一度読んでみて下さい。

長寿のためのコレステロールガイドライン
↑ こちらが原文へのリンクです。

長寿のためのコレステロールガイドライン:日本脂質栄養学会2010

コレステロール摂取量を増やしても血清コレステロール(TC)値は 上がらない


これは最近2015年になって厚労省もコレステロール摂取制限を撤廃しましたね

高リノール酸植物油の摂取を増やし動物性脂肪とコレステロール の摂取を減らす”という従来の栄養指導は、むしろ心疾患、癌などを増やす危険性が極めて高く、これを勧めない


これも1970年頃までの臨床試験で指摘されていたことですね


40~50 歳以上、あるいはより高齢の一般集団では、総コレステロール値の高い群で癌死亡率や総死亡率が低い。
これらの集団には、コレステロー ル低下医療やコレステロール低下をめざした食品を勧めない
女性に対するコレステロール合成阻害薬、スタチン類の使用は不要とされてきたが、男性に対しても医師の合理的な判断による特別なケースを除き、動脈硬化性疾患予防にスタチン類は不適切であり勧めない

日本では女性に対してもスタチン系薬剤を処方する医師が多いことが問題視されてます。

血清コレステロールの善玉(HDL-C)・悪玉 (LDL-C) 説は、その根拠が崩れた
一般集団では LDL-C 値の高い群のほうが総死亡率は低い(長生きである) ことがわかった。
また、コレステロールエステル輸送タンパク阻害薬はHDL-C 値を有意に上昇させ LDL-C/HDL-C 比を下げたが、逆に総死亡率を上げた。

HDLが高すぎるのも問題あるようです。


スタチン系薬剤は LDLコレステロールを顕著に下げたが、心疾患予防効果は認められなかった。
LDLコレステロールを悪玉とし HDLコレステロールを善玉とする説はコレステロールの 体内動態を単純化しすぎており、使わないよう勧める。



中性脂肪値が 150mg/dL 以上でも脂質異常症とはいえない。一般集団では、中性脂肪値の高い群のほうが総死亡率は低いという結果も報告され た

中性脂肪は直近の食事に左右されますので、高いと言われたときは検査前12時間の絶食を守ってから再検査しましょう。

動脈硬化性疾患およびその他の炎症性疾患を予防するためには、ω 6 系脂肪酸の摂取量を減らしω3 系脂肪酸の摂取を増やすことを勧める

脳卒中はコレステロールや動物性脂肪摂取の多い群、血清脂質レベルの高い群ほど発症しにくく、脂質レベルの高い群のほうが予後は良好である

わが国の食環境でみられる植物油脂の供給増の方向は危険である。動物に有害作用を示す植物油脂の代わりに動物性脂肪を肥満にならない程度に摂取すること、またそれを可能とする食環境作りを勧める

家族性高コレステロール血症などの先天性遺伝因子をもつ人に勧める脂質栄養

FH など先天性遺伝因子を安全になおす手段は確立されておらず、残念な がら非 FH に比べて平均寿命は多少短い。スタチンなど薬物によりLDL-Cを低下させても心疾患予防には結びつかなかったが、これら先天性遺伝子因子を持つ人にも、"ω3 系脂肪酸の摂取を増やしω6 系脂肪酸の摂取を減らす”という食事療法が勧められる。


「動脈硬化性心疾患予防ガイドライン2007年版ー日本動脈硬化学会」の問題点

□ 日本動脈硬化学会委員会は LDL-C ≧140mg/dL、HDL-C<40mg/dL、中性 脂肪≧150mg/dL を基準値として脂質異常症を定義した根拠を示している。

□ しかし、年齢、性別、先天性遺伝因子をもつ人の割合などが適切に考慮されておらず、データそのものも対象者数が少ないため信頼性の高いものではな い。

□ この基準値を一般集団に適用することは、むしろ健康長寿を損なう危険 なものとなっている。

以上、長寿のためのコレステロールガイドラインでグッとくる文章をピックアップしました。

そんなに長い文章ではないので、是非一度PDFの原文をお読みください。


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わがつちお
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