和菓子職人 馬場寛親

広島で和菓子職人をやっております。 和菓子の事色々とあげていこうと思います^_^ 和菓子の世界を知ってもらうキッカケになれば幸いです^_^ 和菓子1級技能士 ものづくりマイスター 広島マイスター 職業訓練指導員 製菓衛生師 葛ソムリエ 日本茶アドバイザー

和菓子職人 馬場寛親

広島で和菓子職人をやっております。 和菓子の事色々とあげていこうと思います^_^ 和菓子の世界を知ってもらうキッカケになれば幸いです^_^ 和菓子1級技能士 ものづくりマイスター 広島マイスター 職業訓練指導員 製菓衛生師 葛ソムリエ 日本茶アドバイザー

最近の記事

山茶花始めて開く

七十二候 立冬初候 日中は暖かいですが、放射冷却で朝夕が寒い今日この頃です。 サザンカは椿よりかなり遅れて文献に登場します。 万葉の時代より詠まれている椿と比べると 歴史は浅い様です。 山茶花の垣一重なり法華寺              夏目漱石

    • 源氏物語を和菓子で表現10番外編

      SNSでの投稿が解禁されました😄 有斐斎弘道館にて京菓子展「源氏物語」のコンテストの表彰式に参加して 京都市長賞を頂きました‼️ 若菜下の帖 わが身こそ あらぬさまなれ それながら  そらおぼれする 君は君なり 紫の上に取り憑いた六条御息所の死霊を表現した作品です。 愛する女性とのピロートークで私の悪口言ったでしょ‼️ 死んでるから言うて許さへんで‼️ と出てくるんです😅 そりゃね、言っちゃいけんでしょ。源氏さん😤 黄身時雨ですが竹炭とカルダモン、紅はホワイトペッ

      • 源氏物語を和菓子で表現 9

        若紫の帖 8と被るのですが、こちらは「有斐斎弘道館 京菓子展 源氏物語」のコンテスト作品で1次審査で落ちたものになります。 菓銘 ゆかり 広島でゆかりといえば三島食品のふりかけをイメージしますね😄 折角なので「9」として投稿しました。 有斐斎弘道館 京菓子展は現在、入賞作品をWeb上で公開されています。この中から受賞作品が選ばれます。 ちなみに私は二作品送って一作品選ばれました‼️ 作品のお話はまた後日致します。 最後までお読み頂きありがとうございました。

        • 源氏物語を和菓子で表現 8

          源氏物語 若紫の帖 光源氏は夕顔の死のショックから体調を崩して わらわ病みになります。(現在のマラリアに似た症状みたいです。) 加持祈祷をするのですが一向に良くなりません。 そんな中、北山の聖がという法力のある修行者がよく効くと聞き、源氏は山奥へ向かい祈祷をうけます。 高台から見下ろし、ある家に目が留まり美しい女房や童がいるのが見え源氏の興味を引きます。 祈祷を終え、訪ねると10ぐらいの一層目を引く 女の子が登場します。将来が楽しみな風情をまとう この子は実は、源氏が想

          源氏物語を和菓子で表現 7

          源氏物語 夕顔の帖 夕顔にゾッコンの光源氏は、場所をかえてゆっくりしようと 急に支度をして、ある院に夕顔とお付きを連れて出掛けます。 枯れ果てた院に着き、夕顔は脅え恐ろしそうにします。 しかし、源氏は「わざわざひとけのない隠れ家に来たのだから他言しないように」と夕顔のお付き(右近)に念を押します。 夜が訪れた頃、ウトウトしてた時に枕元に ゾッとする程美しい女が座っていて 「私が心から本当に素晴らしい方と夢中でお慕えしてますのに 捨てておかれて、こんな平凡なつまらない女を

          源氏物語を和菓子で表現 7

          源氏物語を和菓子で表現 6

          源氏物語 夕顔の帖 空蟬に振られてチーンってなってる光源氏に 良いタイミングで夕顔の女が登場します。 あの花は何かと言う光源氏。 お付きがあれは夕顔と言う花でうんゆんと言う。 扇に香をしたため夕顔の花が源氏のもとに。 源氏がドツボにハマる夕顔との出会いです。 いゃ〜現代でもありそな話、べったりと身をまかす女性って男心くすぐるんだよね〜 夕顔の攻撃パターン😁 菓銘 逢瀬(おおせ) ちなみに夕顔とは丸型と長型があり 干瓢になる植物です。

          源氏物語を和菓子で表現 6

          源氏物語を和菓子で表現 5

          源氏物語 空蟬の帖 一度だけ契りを交わした女性がその後、光源氏を拒み続けます。女性の弟の小君(こぎみ)を使って忍び込みますが、女性は源氏の香の匂いに気づき、薄絹の上着を脱ぎ捨てて逃げます。義理の娘である「軒端の萩」(のきばのおぎ)をこの女性と勘違いして添い寝しますが、源氏は体つきが違うと気がつきますがやってしまいます😅 帰る時に源氏はこの女性の脱ぎ捨てた衣を持ち帰ります。 空蟬(うつせみ)は蟬の抜け殻のこと。 空蟬は既婚者で自分がもっと若ければ、源氏の逢瀬に応え 待つ

          源氏物語を和菓子で表現 5

          源氏物語を和菓子で表現 4

          帚木の帖 男四人で女性談義。「雨夜の品定め」と言われるシーン。 頭中将(とうのちゅうじょう)がかつて愛した 「常夏の女」の話をします。 のちにこの話が伏せんとなります。 また上級の女性より中級の女性の中に掘り出し物があるという結論となり、経験値が低い光源氏はこの話に影響され突っ走るのでした😅 常夏(とこなつ)とは撫子の古名。 菓銘 常夏

          源氏物語を和菓子で表現 4

          源氏物語を和菓子で表現 3

          帚木の帖  12歳で元服した光源氏。左大臣の娘の葵上と政略結婚をさせられます。愛のない結婚と藤壺への想いが募ります。 元服後は藤壺とも会うことはできません。 そんな頃、終日しとしと降る雨のなか葵上の兄の 「頭の中将」(とうのちゅうじょう)が尋ねてきます。女性談義のなか「左馬の頭」(さまのかみ)と「藤式部の氶」(とうしきぶのじょう」が参加をして四人で女性の話に盛り上がります。 「雨夜の品定め」と言われてるシーンです。 あまり経験のない光源氏はもっぱら聞き役です。 ここでの

          源氏物語を和菓子で表現 3

          本日は十五夜です😄

          本日は十五夜。 朝から暑いし、蒸し器は元気に蒸気を出してくれて いい汗かいて整いました😅 練り切りも良いですけど、もっちり上用饅頭のウサギも美味しいですよね😄 十五夜が満月でなく少しズレてるみたいで明日が満月のようです❗️ 皆様の地域ではどの様なお月見をお過ごしですか?

          本日は十五夜です😄

          源氏物語を和菓子で表現 2

          源氏物語 桐壺の帖 帝は寵愛した桐壺の更衣が亡くなった後、心痛極まりないなか、亡くなった桐壺の更衣に生き写しの「藤壺の宮」と出会います。 幼き光源氏は、母に似た藤壺の宮を慕いやがて恋心へと変わっていきます。 菓銘 「藤の風」

          源氏物語を和菓子で表現 2

          源氏物語を和菓子で表現 1

          源氏物語 桐壺の帖 「いつの御代のことでしたか・・」から始まる源氏物語。 光源氏の母親の桐壺の更衣(こうい)が帝の過度の寵愛で 他の妃の嫉妬にあうという物語の始まりです。 右大臣家の姫君で帝の正妻の 弘徽殿の女御(こきでんのにょうご)の嫉妬からエゲツない嫌がらせを受けます。 やがて心労が祟って桐壺の更衣は病んで亡くなってしまいます。 菓銘「光輝き」 光源氏の誕生を表しました。

          源氏物語を和菓子で表現 1

          2023年1月の生菓子

          久々の投稿になります。 2023年は週3回は生菓子をSNSに投稿するという目標をたてて頑張ってます。 日々どんな意匠にするか考えて作ることが技術の向上につながると思い試行錯誤してます。 無事1月が終わりこの1ヶ月の生菓子をのせてみます。 スタートはやはり干支の卯ですね😄 亀甲の押し棒を使いました。 「この里に手まりつきつつ 子供らと遊ぶ春日(はるひ)は 暮れずともよし」  良寛 手毬は新年の季語。 羽子板や凧と同様、正月の遊びとされています。 また1月6日は良寛

          2023年1月の生菓子

          有斐斎弘道館 京菓子展

          京都の有斐斎弘道館主催の京菓子展が今年も 11月1日〜15日まで開催されています。 毎年テーマがあり、今回は「枕草子」です。 展示会場は有斐斎弘道館と旧三井家下鴨別邸になります。 展示されている京菓子はコンテスト形式で選ばれた作品になります。 実作部門とデザイン部門の2部門があり、実作部門は、作品の写真を送り1次審査、実物を送って実食される2次審査があります。 デザイン部門は京菓子のデザインと素材などを描いて選ばれると京都の和菓子職人さんが作って展示されます。 昨年

          有斐斎弘道館 京菓子展

          和菓子が文化庁の登録無形文化財に認定されました‼️

          10月12日に和菓子が文化庁の登録無形文化財に認定されました。 では詳しくお話ししてみましょう😄       ① 文化庁の認定する文化財って?  これは我が国で長い歴史のなかで生まれ今日まで培われた建物や美術、技術、生活、習わしなどを保護する目的で「文化財保護法」を制定。 そこには、建物や美術品などの有形、能や歌舞伎などの無形に分かれます。  ② 指定と登録の違い 指定は、歴史、芸術、学術上で重要で価値が高いものに認定されるもので、最重要なものには「国宝」とされます。

          和菓子が文化庁の登録無形文化財に認定されました‼️

          久々の和菓子コンテスト

          梅雨もあっという間に明けてしまって 蒸し暑い日々が続いています。 皆様、いかがお過ごしでしょうか? さてコロナ禍以前は毎年この時期に和菓子のコンテストが開催されていました。 主催は「全国菓子研究団体連合会」略して「全菓研連」(ぜんかけんれん)といいます。 研究団体というのは、東和会(東京)、日本菓業振興会(東京)、名和会(愛知)、大阪26会(大阪)、松和会(島根)で構成されています。 それぞれに活動されて、年に1度の連合会総会でコンテストも開催されています。 私は広島で

          久々の和菓子コンテスト