読書記録 「ニッポン全国 和菓子の食べある記」
和菓子好きの方が、信頼をおかれているであろう高島屋和菓子バイヤーの畑 主税さんの書籍「ニッポン全国 和菓子の食べある記」。
北海道から沖縄まで、和菓子500点が紹介されています。
発行は2017年。
畑さんは、2003年に高島屋に入社されて、2006年から和菓子を担当されています。
畑さんが和菓子好きに支持されている理由は、ご自身の足で全国の和菓子屋さんを精力的に巡って(休みの日も)、とにかくたくさん食べて紹介されているところなのだと思います。
書籍にはたくさんのお菓子が紹介されていますが、有名なものばかりでなく、あまり知られていない、でも残したいお菓子をできるだけ紹介していることが伺えます。
和菓子屋さんばかりなのに、バリエーションが豊富で、これもあれも食べてみたいと飽きることなく読むことができます。
また、和菓子への愛だけでなく、お店や店主への想いもあふれていてあたたかいのですよね。
畑さんのXを見ていると、当日賞味期限のお菓子を味わってもらおうと、しょっちゅう新幹線で和菓子を運んでいます。
プラス、いつの間に!?と驚くくらい全国に足を運んで和菓子を食べている。
山水會さんのイベントのトークショーにも登壇されていましたが、和菓子屋さんからの信頼も厚いからこそ、普段は百貨店に並ばないような商品を並べることができて、それがまたファンにはたまらないのだろうなぁと想像します。
そんな畑さんのXは、地方の和菓子検索にもぴったり。
↓ そんな記事を書きました。
行ってみたいと思ったお店3選
とにかく紹介されているお店が多いので(400ページ弱のボリューム!)、3選は少なすぎる…という感じですが、選びました。
(これまで「行ってみたい」に選んだお店と、京都は全て行ってみたいのではずしました)
・「九重本舗玉澤」(宮城県仙台市)
有平糖という、サクサクな飴がとっても気になります。
書籍の画像は、まるで真っ白なお素麺みたい。
商品名は「霜ばしら」です。
・「開運堂」(長野県松本市)
柔らかい求肥の和菓子が好きなんですよね。
こちらの「徳本峠(とくごうとうげ)」という、鬼くるみを砕いて求肥もちに混ぜて、黒蜜と蜂蜜を加えて短冊状に切り出し、きな粉をまぶしたお菓子がもう美味しそうで!
・「林盛堂本店」(富山県八尾市)
見た目が卵焼きみたいな「おわら玉天」をぜひお味見したいと思いました。
寒天と砂糖蜜を加えた泡立てた卵白(淡雪)に、卵黄を塗って全面を焼くそう。
シュワっと溶けるんですって!
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まだまだ気になるお店がたくさんあるのですが、とりあえずチェックしたので、可能な限りいただいていきたいと思います。
畑さんは和菓子を担当されて10年でこの本を出版されました。
ということは、10年以上は確実に楽しめるということですね(笑)