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2024年10月の良かったケーポップ

簡潔な文章にしようと思いつつもつい書きすぎてしまうのが本当に課題です。

MISAMO - 「HAUTE COUTURE」
♩NEW LOOK

2作目となるアルバムをリリースしたMISAMO。トラックリストの中の「NEW LOOK」の文字列を見た時にほとんど冗談で「安室奈美恵のNEW LOOKをミサモがそのままやってくれればいいのに」と思っていたら…本当に安室奈美恵のカバーでした!衝撃。
私は安室奈美恵大好きなんですが、子供の頃にCMソングで使われていたまさに「NEW LOOK」きっかけでハマった所謂第二次安室奈美恵ブームの世代。きっと同世代に同じ経路でハマった人は多いはず。特集が組まれるときも初期の名曲がフィーチャーされがちな中、カバーとしてこの曲が選ばれたこと、そして(MISAMOは日本人ですが)K-POPアイドルがカバー…このニュースを見ただけで大騒ぎして部屋を駆け回ってました。
正直なことを申し上げるとMISAMOバージョンは編曲に原曲ほどの高揚感がなくて小奇麗により軽くまとまってるなーという印象なのですが、「NEW LOOK」の素晴らしさは全く損なわれていないし、華やかでキュートな3人の魅力にもぴったりな選曲だと改めて実感。現在サブスク配信もYouTubeでのMV公開もストップしてしまった安室奈美恵の楽曲をリバイバルして新たな世代・層に届けてくれたことに感謝しかありません。そしてあの頃のスターだった安室奈美恵をカバーしてくれたのが、今のスターであるTWICEのMISAMO(しかもきっと彼女たちもこの曲を聴いてきたはず…)なのも嬉しい。2024年のK-POP関連で一番嬉しいトピックになりました。

MISAMO版MVも原曲MVのリスペクトが満載で素晴らしいんです…

The Wind -「Hello:My First Love」
♩Whoo

最近じわじわと勢力を増す清涼系ナムジャグループの中でも、清涼・清純への徹底っぷりがダントツなThe Wind。上半期はヴィヴァルディの春を大胆に引用した「H! TEEN」が素晴らしかったですが、今回のカムバは休養メンバーも復帰し6名全員での活動、そしてデビュー後初の音楽番組1位も獲得!制作面のクオリティも安心なのでここからどんどん勢いを増していきそうな予感…
個人的によく聞いているのは収録曲の「Whoo」。今回表題曲の「Hello, My First Love」が歌詞を知らなくても分かるくらいキラキラな王道アイドル初恋ソング路線ですが、「Whoo」は前作の「H! TEEN」に近い雰囲気がある若々しさいっぱいで疾走感のある1曲。イントロの入り方とAメロでの美しいピアノのフレーズが素晴らしくてサビ到達前に「これ好きなやつだ!」と感じました。

WINTER(aespa) - ♩Spark

「Whiplash」でのカムバックに先駆けて、ワールドツアーで披露されていたaespaメンバー4名によるソロ楽曲もデジタルリリース。カリナの「UP」がチャート1位や音楽番組1冠などバイラルしてましたが私は断然ウィンターの「Spark」派。ファンが撮影したステージ動画を観てからこの楽曲に惚れ、音源化が何時になるかと心待ちにしていた存在でしま。
ウィンターの持ち味である突き刺さるような芯のある歌声と柔らかくて温かみのある歌声、その両方を活かした壮大なEDMチューン。ウィンターの声の持つ魅力と同様に、楽曲自体もaespaの楽曲に通じる無機質さのある音使いでありながら聴いていると心が浄化されるような神聖さも持ち合わせていて、この声と音のおかげで世界観に没入できます。初聴時に抱いた感想は「EDM要素増しのINVUだ!」。テヨンの「INVU」が好きな人はかなり好きな確率高いんじゃないかな~と思っています。

POW - 「Boyfriend」
♩Boyfriend

5人組グループPOWが1月リリースの「Valentine」以来のカムバック!前作は曲名通り甘い2step楽曲でしたが、今回のカムバはなんとアヴリル・ラヴィーンの2007年の代表曲「Girlfriend」のリメイク!懐かしい!全く洋楽が流れない私の家庭でも何故かカーステレオに入ってたくらい、売れてましたね…。
デビュー曲「Favorite」もティーンらしい感性のバンドサウンドをやっていたグループなので、確かにその流れでこのリメイクは正しいかも。楽曲的にはサビはぼ原曲通りなので圧倒的に安心感がありつつも、オリジナル部分も違和感がないので予想以上にしっかり彼らの曲として聴ける印象。原曲のマスターピースさで補正されてる気もしますが、このリメイクをしようと決めた選択が思い切ってて面白いな~と思います。
あと、POWは制作陣のセンスがおしゃれですよね。フィジカルアルバムとか映像とかのセンスがとにかくオシャレ。こだわりを感じます。

STAYC - 「…I」
♩GPT

「Cheeky Icy Thang」から3カ月ぶりのカムバックとなったSTAYC。前作の空白期間がかなり長かった分、すぐ戻ってきてくれてまずは安心。今までも色んな楽曲をモノにしてきた器用なSTAYCですが、今回のデジタルシングル表題曲「GPT」も新たな一面を見せてくれました。
なんといってもまずイントロが素晴らしい!ロマンティックで牧歌的なメロディー旋律から始まり「POPPY」を感じさせるピコピコサウンドに遷移する展開がとっても可愛い。前作のようなエッジの効いた音ではなく今作は清涼飲料水のように甘くてすーっと流れているライトな作風。聴きやすさを重視してるのか、歌唱力の高いメンバーが集まっているSTAYCにしてはちょっとボーカル抑え目に感じました(ただラストでシウンがちょっとだけ熱唱する箇所があって面白い)。なんとも一言で表しづらいSTAYCらしいフレッシュな楽曲で、改めてグループの多彩さを実感。

Billlie - 「appendix: Of All We Have Lost」
♩dream diary ~ etching mémoires of midnight rêverie

おかえりなさい!完全体のBilllie!ということで、約1年7カ月ぶりに7名全員でのカムバック。再び復帰を選んだメンバーも、完全体でないながらも様々な活動をしていたメンバーも、本当にありがとうですね。
今回は「appendix」=「付録」ということでBilllieの作品のストーリー的には外伝的立ち位置なのか、若干毒っ気のあるいつもの世界観ではなく、グループやメンバーをそのまま反映したような内省的で優しいメロディーが詰まったアルバムに。
私のお気に入りは長い曲名のこちら。直訳すると「夢日記 真夜中の夢想の記憶を刻む」…とのこと。アルバムの中では特にビート感の強い1曲でトロピカルハウスとR&Bの融合…と公式的に説明されているように、音だけ聞くと南国っぽい異国情緒を強く感じるけどもホットな感じやガールクラッシュ系統には振れず、メロディーの情緒と切なさのあるボーカルにより、優しい暖かさののある幻想的なサウンドに仕上がっているのが特徴的です。

82MAJOR - 「X-82」
♩STUCK

デビュー自体は昨年ですが、明らかに今年から作品の軸も定まってきて勢いが増してきているなと感じる82MAJOR。ちなみに彼らの所属事務所GREAT MはFNC出身者が立ち上げた事務所で、グループにはP1Harmonyギホの弟イェチャンも所属しています。
上半期のカムバでリリースした「Choke」の流れを継ぐ、本格派HIPHOP路線で構成された今回のアルバム。表題曲「STUCK」は前作に引き続きほぼ全編ラップパート。硬派でミニマルなビートの中に遊び要素のあるSEが様々聴こえてくるのが面白い。「내 혀끝 마저 네 동공에 꽂혀버릴걸(俺の舌先が君の瞳孔を突き刺してしまう)」というサビ前のリリックで突きだした手を舌みたいに震わせるコレオも強烈!
今回のカムバは曲はもちろん、ビジュアル面も凝っていたのが印象的。MVの凝りまくったアクションコメディ映画風映像は流石だし、音楽番組での全員オールバック、全員ロングコート、全員ジャージ…など、目にした人を1人でも多く振り向かせるぞという意思を感じて凄く好きでした!

今月の衣装賞

tripleS Visionary Vision - 「Performante」
♩Atmosphere(VV Ver.)

tripleSのダンスユニットとしてファン投票で選ばれた「Visionary Vison」。表題曲「Hit The Floor」は、ビョンギ的ないしはトエス的な繊細さや洗練されたイメージを覆すブーンバップHIPHOPでかなり意外な作品だったのですが、私は収録曲の「Atmosphere」がかなり好きでよく聴いてます。
情熱的なギターサウンドと重厚なワブルベースが融合したメリハリのある楽曲。このダンサブルかつダークな感じがまさにビョンギ的ないしはトエス的要素満載で、個人的にはLOONAの「favOriTe」に近いものを感じてます。
(VVver.)とあるように過去コンサートなどで披露されたり過去アルバムの表題候補だったりと音源化される前からファンの間では知られた存在の1曲の様子。「Dimension」のように他verのリリースも期待。

DXMON - 「Youth Never DIE」
♩Zip Zip Zip

日本デビューの座を賭けてまだ花開いていないボーイズグループが競い合うサバイバル番組「Re:born」にも出演中のDXMON。DXMONは前回のカムバからの間に、あの特徴的な髪型で話題を集めていたJOが脱退。デビュー1年満たない内にグループの顔的な存在を失ったことで、これから大丈夫かな…と勝手に思ってしまってたのですが、Re:bornで見せた5人での堂々としたパフォーマンスを観てその心配は消え失せました!メンバー脱退は大変残念な出来事ですが残され5人からは再スタートへの熱意がハッキリと感じられたし、今まで注目してなかったメンバーも良いものを持っていることに気付かされました。そして、今回のカムバックでは新体制になっても変わらず躍進を目指す強い意志が現れた作品に仕上がっていると思います。
今回の「Zip Zip Zip」はプレデビュー曲「Burn Up」に近い強烈な路線で、作曲には主にSM作品で活躍している「Incomming~」の声でお馴染みDem Jointzが参加。展開やビートが次々に変貌していくDem Jointzらしい癖強めのHIPHOPサウンド。テンポがコロコロ変わる尖った作品で初聴時では理解が追い付かなかったんですが、1つ1つの展開がめちゃくちゃカッコイイこと、そしてサビの解放感が癖になってどんどんハマってきました。DXMONらしい奇妙さがどんどん固まってきているし、今までの楽曲クオリティもかなり高いのでこの路線でどんどん今後も突き進んで行ってほしいですね!メインボーカルであるミンジェの被せをも突き破るサビでの強い歌声も注目。

KISS OF LIFE - 「Lose Yourself」
♩R.E.M

今年メチャクチャ頑張っているKISS OF LIFE、「Midas Touch」「Sticky」とキャッチーなヒットソングを2発出してからの、この隙のない本気のフルアルバム「Lose Yourself」リリース…頑張り過ぎじゃないですか!?
彼女たちのキーワードである「Y2K」時代のリアルな洋楽に寄せたような今作。過去作よりも明らかに真剣なテイストで取っつきづらく感じた層も多い作品だと思いますが、彼女たちの”実力派グループ”としての地位を確立させるため(もう十分確立してると思いますが)の最後のピースとしてのアルバムなんだろうなと感じた1作でした。(理解ってる人っぽいこと言いましたけけど、私もK-POP耳なので正直デジタルリリースの2曲の方が聴きやすいな~とは感じています。)
今作では、ハヌルのちょっとハスキーなボーカルが際立つ先行曲の「R.E.M」がお気に入り。スローテンポのキオプといえばK-POP的バラード「Bye My Neverland」や壮大なバラードラブソング「Nothing」がありましたが、今回の「R.E.M」はR&B色の強いメロウな1曲。曲名(「レム睡眠」から?)や歌詞から眠り・夢がキーワードのようで、サウンド的にも幻想的で寝る前に暗い部屋とかで聴いたらヒーリング効果抜群だろうな…と思ってます。

NOMAD - 「Call Me Back」
♩Compare

今年2月にデビューした5人組グループNOMADの初カムバックより、表題ではなく収録曲の「Compare」。曲中でシグネチャーサウンドが流れる通り、Jay ParkやJAY B(GOT7)、キムリプ(LOONA)作品でもおなじみのCha Cha Maloonがデビュー作に続き制作に参加しています。
デビュー作から同様にHIPHOP・R&B色の強い路線はそのまま、表題曲「Call Me Back」とともにより切なくエモーショナルに、まさに秋っぽいムードににまとまったシングル。「Compare」はサビの「Compare compare compare compare…」部分が癖になる、透明感のあるサウンドが心地よいメロディアスなR&B。表題曲がかなりしっとりとした曲調なので踊れるビートのこっちの方が好き…という層も多そう。

SORN - 「HEARTSTORM」
♩Nobody ♩Cool Waters

K-POP分類でいいのかしら…?と思いつつ、素晴らしいアルバムだったので紹介します。元CLCのタイ出身メンバー・ソンのソロ活動アルバムより。現在は韓国というよりは東南アジアを拠点レーベル「WILD」に所属しワールドワイドに活動中です。
CLC解散後ソロ活動をスタートし、今回の「HEARTSTOM」が彼女の初EPリリースとなり、今までのシングルではトレンドに合わせた様々な路線を試していた印象ですが今作はストレートなダンスサウンドで統一。「Nobody」は堂々としたディーバ的ダンスサウンド、「Cool Waters」は曲名通り澄み渡る水を感じさせる涼し気なサウンドとボーカルが心地いい1曲。ともに洋楽っぽいアプローチですがメロディアスでラップパートがあったり節回しにちょっとK-POPっぽい要素も感じるので是非K-POPリスナーにも聴いていただきたい作品。

Jay Park - 「THE ONE YOU WANTED」
♩Gimme A Minute(Feat. CHUNG HA)

IU、ニンニン、ファサ、ナッティ等豪華な客演陣の名前が並ぶトラックリストが話題になっていたジェイ・パーク(パクジェボム)の最新フルアルバムの表題曲はなんと「Feat.チョンハ」!チョンハは今年ジェイ・パーク主宰のMOREVISIONに移籍してから高頻度でこういった客演を行っていて精力的に活動してくれているのが本当にありがたいですね。ジェイパークにも感謝。
懐かしさを感じさせるこの軽快なR&Bダンスサウンド自体が素晴らしいんですが、そこに歌って踊るジェイ・パークのスター性とチョンハの華やかなボーカルが乗って最高に豪華な1曲。成熟した本物の魅力を見せつけられる3分間です。
音楽番組(Mカ)にもこの2人で出演していて豪華なステージを披露してくれていたのでそちらも是非必見。

ONEPACT - 「fallin'」
♩DESERVED ♩At the last moment

昨年11月デビューのONEPACTのカムバックより。ONEPACTはボーイズプラネット出演メンバー4名に加え、ピ(RAIN)が設立した事務所に所属していたことや現EVNNEケイタ所属で知られるCiipherのメンバーであったテグで構成される5人組グループ(今回のアルバムは4名体制)。Ciipherといえば私は「Fame」や「Blind」がリリース当時大好きでかなり聴いてたのでその頃からテグもラッパーでかなり活躍していたイメージだったんですが、現在ONEPACTでは作詞作曲プロデュースとしても参加していると知って「才能を発揮できる場がまた見つかって良かった…」となりました。
表題曲「DESERVED」はイントロのシンセリフでぐっと引き込まれる切ないムードのハウス楽曲。間奏でも何度も繰り返されるこのフレーズの時点でかなり強烈だし、全体としても2Step要素があったりメロディーも良くてかなり聴き心地がいい名曲だと思います。特に2番では構成が変わってサビ前にラップパートが入る箇所がよりこの切ないムードに焦燥感を与えてくれて好き。
全体的に音使いやムードが一定でかなり素敵なアルバムだと思うのですが収録曲だと「At the last moment」が好きです。これも表題と同様に印象的なフレーズが多くてオルゴールのような優しい音が心地いい。サビ前に流れる伝統楽器みたいな音など癖のある要素もあって面白い1曲です。

Ryu Sujeong - ♩T-Shirt

ソロアーティストとして活動中のLovelyz出身のリュ・スジョン。8月にも「WHITE DRESS」をリリースしたばかりです。スジョンはリリースの度にロックだったりガラージだったりとジャンルに囚われない音楽性で、かつどの系統でもハイクオリティな楽曲をリリースしていて音楽活動への向き合い方が真摯だなあという印象です。
今回の「T-Shirts」はなんと完全日本語歌詞、そして曲調もJ-POP感のあるバンドサウンド!スジョンの活動は今までしっかり追っていなかったのですが、Lovelyzとしてイルデはしていないし日本活動のイメージが無かったのでそんな彼女がこんな日本っぽいサウンドを歌うとは思わず衝撃的でした。今年行われた日本でのソロコンサート用に書き下ろしていた楽曲のようです。
夜でも暑い真夏に聴きたくなる雰囲気の夏のラブソング。J-POPに疎いので「何に似てる」とかは言えないんですけど、10年前くらいの隠れたJ-POPの名曲みたいな雰囲気があってK-POPでは感じないノスタルジーや空気感が素晴らしいです。J-POPサウンドとスジョンの柔らかい歌声、そして独特の発音が新鮮で他ではあまり感じられない良さがあるし「つまらない悪戯 飾らない君のTシャツ」というサビのフレーズ・メロディーはかなり強いラインだと思います。

JENNIE - ♩Mantra

リサに続きジェニもソロ本格始動!
BLACKPINKの中でも特に欧米方面へのソロ人気が高いイメージのあるジェニ、個人レーベルへの移籍後初のソロカムバックは期待を裏切らないワールドワイドな楽曲でした。アメリカのエンタメ界でもセレブリティーとして扱われる彼女らしいぴったりなスタイルで、様々な衣装に着替えながら色々な車の前でバキバキ踊ったりポージングするMVも最高です。
国際女性デーに合わせリリースされたこの楽曲は「Pretty Girlsに向けたMantra(真言、呪文)」。ジェニのPretty Girlとしての自信に満ち溢れてマイペースで堂々としたスタイルを表すリリックであると同時に、女性をエンパワメントするPretty Girl賛歌。ジェニのキャラに合うアプローチですよね。
楽曲はK-POP界でも流行中のマイアミベース的な中毒性抜群なリズムで、シンプルだけども合間合間で華やかさを感じさせるPretty Girlらしい音もあるのが面白い。YG的な壮大な曲調とは正反対にシンプルで軽快な路線なのもジェニのソロアーティストとしての新しい進路を感じられて良い。ビート感強めな曲が好きなのでこの音の時点で大好物だし、カウベルが鳴りまくる中でリピートされる呪文のようなジェニのラップが一発で耳から離れず10月かなりヘビロテした楽曲でした!

aespa - 「Whiplash」
♩Whiplash ♩Flowers

ここに来てもどんどんグループの世界観を洗練させ続けているaespaの今年2枚目となるミニアルバムより。表題曲「Whiplash」は今年のグラミー賞「アルバムオブザイヤー」にもノミネートされているチャーリーXCXのアルバム「brat」に通じるような無機質なクラブサウンドとポップスの融合を感じさせる雰囲気、K-POP的な観点から観ると一切の無駄をそぎ落とした大胆な曲調に度肝を抜かれました。ハウスサウンドは今年も様々なグループが取り入れてましたがここまでビートが主役でテクノ寄りな音使いは無かったのでは。挑戦的でありながらもaespaの作品として聴きやすく仕上がってるし、今までの世界観とも地続きというか、ただトレンドを追っただけで終わってないよう感じさせてくれるのは流石。teaser時点でこの他のグループにはない空気感の虜になってしまいました。MVも楽曲同様かなりシンプルなのに凄みのある映像に仕上がっていて素晴らしい。
収録曲「Flowers」は幻想的なメロディーと美しいメンバーの歌声が存分に楽しめる、「Whiplash」とは正反対にリラックスして聴けるミドルテンポのナンバー。ゆったりと聴けるアンプラグドな曲調だが、終始ビートが刻まれていてただのバラードとは一線を画した、収録曲といって見逃されてほしくない名曲です。

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