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鳥獣害対策ビジネスにチャンス有り!

農作物への鳥獣害(被害)が深刻なレベルになっている

将来、農業ビジネスに参入したいと考え、準備を進めている私ですが、本格的な農家においても、家庭菜園レベルでも、深刻な問題として「野生鳥獣による被害」があります。

私は農業系Instagramer(笑)でもあるのですが、既存農家の方の投稿を見ていると、実にひどい状況です。サルは40頭前後の群れで行動しますし、イノシシ、鹿も大食漢です。鳥は空から飛来し、果物や野菜を食い尽くします。
農家は鳥獣害に遭ったら泣き寝入りするしかありません。
鳥獣害の被害に参ってしまって、農業から撤退する人も少なくありません。
鳥獣害が日本の安定した食料自給率に悪影響を与えているのです。

※本日のこの記事は決して動物愛護を否定するものではありません。私は動物が大好きです。
また、ヴィーガンの方々を敵に回すつもりは毛頭ございません。
くれぐれも誤解のなきよう、ご理解をお願いいたします。m(__)m


農家の被害はこんなに甚大だ(あなたにも実態を知ってほしい)

今朝(2022年4月9日)の神戸新聞朝刊にニホンザルについての記事が載っていました。

農地というのは実は、全国どこにでもあります。田舎だけにあるのではありません。東京にも大阪にも名古屋にもあります。
そして、野生動物も、沖縄県から北海道まどこにでもいます。
多くの野生動物は泳ぎが得意なので離島(無人島にも)にもいるのです。

農村が高齢化・過疎化し、管理が追い付かなるにつれ、野生動物による被害が深刻になっています。
鳥やサル、鹿、イノシシなどの他に、ハクビシンやアライグマなど外来生物も多数、存在し、日本の食料に甚大な被害を与えています。

鳥獣害というのは農家にとって、経済的な被害に留まらず、自分の子供のように手間暇をかけて、手塩にかけて育てた植物を食い殺されるという、精神的にもかなりダメージの大きな害です。
農家にとっては「迷惑動物」などでは済まされず、「敵(かたき)」のような存在なのです。

とはいえ、野生動物は法律で保護されており、殺傷は禁じられています。
法律や地域条例に基づいた駆除が必要です。

鳥獣害対策には国から補助金が出る

国は鳥獣害防止に大きな予算を割り当てて対策をしていますが、野生動物の個体数と被害額は増加傾向です。
令和4年度の鳥獣被害防止交付金額は約120億円となっています。

「HARM」といいまして、人の悩み事はビジネスチャンスです。
この、全国農家150万人共通の悩みである鳥獣害を、noteを読んでいるような頭の柔らかいあなたにもビジネスチャンスとしてとらえていただき、農家を救うアイデアと行動を期待するものです。
この補助金もビジネス収入の原資の一つになります。


鳥獣害対策をビジネスに(三方由しを前提に)


ビジネスは買い手良し、売り手良し、世間良しの三方由しが成功の基本です。
あなただけが儲かるビジネスは長続きしません。
あなたと農家、地域などみんなにメリットのある提案をしていくことが成功のカギです。

どんな対策があるのか、まず、こちらの記事をご覧いただいたうえで一緒に検討していきましょう。(マイナビ農業 江口氏のブログ)

効果的な鳥獣害対策とは~被害が軽減している地域が実践していること~  


農業は石器時代から存在する、最古のビジネスですし、鳥獣被害も同時に発生していると思われますので、対策も同じくらい長い年月をかけて研究されてきました。

上の記事でわかることは、「捕獲は対策にならない」「今のところ、壁や(電気)柵が有効だが万全ではないし、労力もたいへん」
というところでしょう。

カラスにしろ、ニホンザルにしろ、人間と同じくらい賢い上に、運動能力は人間より勝っています。
本気で取り組まなければ人間の方が大きな痛手を食うことになります。

鳥獣害対策ビジネスのアイデア



このnoteのキモは、これまでの視点をいったん、横に置いておいて、素人による突拍子もない視点で新しいビジネスを探ることです。

ですので、ネットで検索しても出てこなかったような対策や、うまくいっている事例を深堀することで新しいヒントを見つけていきましょう。

ネットに出てこないということは、既に誰かが試して、失敗だったのかもしれませんが、あなたのアイデアを加えることで、実践に使えるようになり、ビジネスにつながるかもしれません。

鳥獣害対策その1 ドローンによる自動撃退


主に鳥を想定しています。
先日、ホームセンターでお花の苗を5鉢ほど購入し、玄関前のプランターに植えておりました。
毎朝、出勤の時に眺めて楽しもうと考えたのです。

翌朝、新聞を取るために玄関のドアを開けて驚きました。
あのかわいいお花が食い散らかされているのです。
最初は誰か人が侵入してプランターを荒らしたのかと思いましたが、
どうやら小鳥が花びらや花のつぼみを食べていることがわかりました。
ヒヨドリという小鳥です。

こんなにかわいい小鳥ですが、この時は心底、憎く思いました。

幸い、お花本体にダメージはなく、またつぼみができて、見事に花が咲きなおしたのですが、しばらくしてまたやられました。
それ以降、100円ショップで購入したザルをお花にかぶせています。
この方法ですと、被害はありませんが、見た目が悪いです。
お花を楽しむときにはいちいち、ザルをのけなければなりません。

さて、ドローンはどうでしょうか。
敷地内に鳥が侵入してきたら、自動的にドローンが飛翔し、鳥を追い払うのです。
あるいは、敷地内を定期的に巡回して、鳥にプレッシャーをかけます。
鳥にとっては、そこそこ脅威なのではないでしょうか。

IOTというのでしょうか?これから伸びる分野です。
既に農家はドローンを農薬散布などで活用しています。
JA主催でドローン教室も開催されています。
農業系ドローン企業も生まれています。

ドローンにはAI(人口知能)も組み合わせられますので、
AIに有害鳥獣を覚えさせ、有害鳥獣にだけアタックする仕組みがあればと考えます。
かなり現実的な方法ではないかと考えています。

同様に、イノシシや鹿、アライグマなど四つ足動物には小型戦車型の自動操縦ミニカーどうでしょうか?
近づいて行って、水鉄砲を売ったり、嫌なにおいを出したり、大きな音を出すだけで威嚇になるはずです。


個体数を減らす取り組み


撃退するだけでは地域の被害をゼロにはできません。
これは過去の経験からも明白です。

鹿やイノシシが里山に降りてくる背景には、その理由として、山に個体数を維持できるだけの食料が無いことが挙げられます。

鹿やイノシシなど野生動物の個体数は増え続けていますので
やはり、残念ではありますが、個体数を減らす、つまり駆除・殺処分が必要です。
しかし、ただむやみに殺すのではなく、他の家畜同様、
資源として活用することが望まれます。


食べる

ジビエはローカロリー・高たんぱくなので健康食だと聞いています。
ジビエレストランはもちろん、学校給食や病院食、刑務所の食事など、
命を粗末にしない「いただきます」の活用法が最善策の一つと考えます。

ジビエ食が普及しない原因のひとつに「解体がたいへん(重労働)」「解体に設備がいる」「解体に技術が必要」などの解体問題があります。

ハンターが狩猟する場合は別として、
罠で捕獲した場合は「殺す」という段階があり、誰しも命を奪うという行為には抵抗があります。
また、罠にかかったイノシシ・鹿は当当然、死に物狂いで抵抗するでしょうから、人間側にも危険が伴います。

愛媛県今治市のイノシシ駆除活動をご覧ください。
駆除したイノシシを資源に! 害獣から農業被害額以上の価値を生むヒケツ


ハクビシンやアライグマ、サル、カラスは無理ですが、
イノシシと鹿は食べられます。
日本には古来からイノシシや鹿を食べる文化があります。
イノシシの肉は「ぼたん」
鹿の肉は「もみじ」
と呼ばれていますね。どちらも赤いからです。
ちなみに鶏肉は「かしわ」 馬肉は「さくら」です。
江戸時代に動物の肉を食べてはいけないという法律があったので
植物の名前を使うことで役人の目を逃れていたのだそうです。

ちなみに、私は同じ兵庫県の篠山市でイノシシを食べたことがありますが、鹿はまだありません。
馬はありますが、野生ではないのでジビエとは言えませんね。

鹿やイノシシがものすごくおいしいとは聞きませんので、
人が食べるのにはあまり向いていないのかもしれません。
鶏でも地鶏は肉が硬いですから、野生の鹿やイノシシもそうなのかもしれません。

解体処理にコストがかかるのかもしれません。
ジビエカー(鹿やイノシシを解体するには吊り下げる構造が必要)
ジビエが普及しないのにはなにか、経済的な壁があると想像しています。


ドッグフード、キャットフード向けのジビエ

ですので、人以外が食べることを前提にしてみます。

  • ドッグフードにする

  • キャットフードにする

  • 動物園に販売する

どれも、それなりに設備が必要ですので、個人が始めるビジネスとして不向きですね。

大手のペットフードメーカーなどが取り組んでくれると良いのですが。
国の補助金事業に組み入れても良いと考えます。

あるいは、クラウドファンディングを利用して資金を集め、ジビエ専門のドッグフードメーカーを立ち上げるというのはいかがでしょうか。


皮革を利用して産業に結び付ける クラウドファンディング


と、うまく、クラウドファンディングに話を振ったわけですが、

すでにこんな取り組みをしていらっしゃる方がいました。」」

鹿の革で財布を創るクラウドファンディング

鹿の革で創った財布を販売したようです。
集金額は約100万円。

はたしてこのクラファンで、何頭分の再利用効果があったのかはわかりにくいですが、啓蒙(けいもう)活動も兼ねていますので
成功ではないかと思っています。


さらにこちらのクラファンでは331万円を集めました。
成功のカギを探ってみましょう。
駆除された「鹿」を活用し、鹿革製品のブランドを立ち上げて、田舎の現状を世界に発信するプロジェクト

財布だけでなく、手袋などアイテムを増やしたことと
映像作品を創るという目新しさ
地域・町おこしに活用している
という点でしょうか。

ふるさと納税が活発なように、私たち日本人は自分が住んでいる地域以外でも町おこしを応援するという優しさを持っています。
今後も地方への関心は高まっていきますので、地域再生を掲げたビジネスが成功に結び付くと考えています。


こちらはモロに「食べる」ことを選択したクラファンです。143万円を集めました。

【鹿肉を日本の食文化に】縄文時代から続く鹿肉文化をキッチンカーで届けたい!

キッチンカーの購入費用に消えてしまいそうな額ではありますが、現在も大阪で鹿肉料理店の経営を継続されているようです。

この方の理念のひとつに「日本国内での資源循環」があります。
海外から飼料を輸入している牛や豚と違って、鹿は日本の自然が育てます。
鹿肉生産は国内で完結するのです。
この点には共感します。
このクラファンが成功したのは、多くの人がこの理念に共感したからでしょう。
とても素敵なクラファンページだと思います。
あなたがクラウドファンディングをされるときには参考にしてください。
クラファン成功のカギは「共感」です。

こちらのクラファンは資金が集まりませんでした。
【緊急支援】深刻な鹿害被害…えぞ鹿による農林業被害を食い止めたい!

目標額の1千万円に対して、わずか61,000円しか集まりませんでした。 
ありきたりの対策(狩猟と電気柵)のみの提案だったせいでしょう。

ふるさと納税なので全く無意味ではないのでしょうが、
やはり新しい提案や共感の生み出しがなければ
応援資金は集まらないことがわかります。


観光資源に活用する

これはイノシシでは無理で、鹿限定になるのですが、奈良公園や広島県廿日市市宮島の厳島神社などのように、鹿を放し飼いにして観光資源とする作戦はどうでしょうか。
もちろん、鹿は野生動物なので、奈良公園のように餌をやることには異論があると思いますが、
鹿は見た目が愛くるしくてかわいいので、
うまく管理すれば観光客を呼べるかもしれません。

ではイノシシは観光には不向きなの?と思っていたら、ちゃんとありました。
東筑波ユートピアのイノシシ牧場

この牧場主は、クラウドファンディングを利用して5千万円をかき集め、イノシシの国を創ってしまいました。

やはり世の中には面白人がいて、思い立ったらすぐに行動していますね。
まさに多様性の世の中です。

日本古来の動物と触れ合えるのは興味深いです。
なんとかビジネスとして成功してほしいものです。

野生動物は、観光資源にした時点で
もう野生ではなくなってしまいますが、
人と動物の共存共栄を図る良いヒントになると思います。

さらに、新規就農者などとタイアップして
ブルーベリーやイチジクなどの収穫体験型観光農園も組み合わせて、
山へ、田舎へと向かう観光客を増やしてほしいと願っています。

今日の記事はここまでです。
あなたもなにか面白いことを思いついたらぜひ知らせてください。
一緒にビジネスを始めましょう。

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お気持ち程度で結構ですので、ぜひサポートをお願いいたします。
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