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【初投稿】ジェンガな議論とは
皆さんはジェンガというパーティーゲームを知っていますか?
1度は子供のころに遊んだ人が多いと思います。自分の家にはないんだけど時々遊ぶと盛り上がりますよね。 実はジェンガを遊ぶ時の感覚が議論の理想的な形だと考えたのでここに記してみます。
ジェンガを遊ぶ時の感覚を想像してください。
目の前に3本×18段の木製タワーがあります。
さぁ最初にどのブロックを抜き取りますか?
ルール上は1番上の段の3本以外の51本のブロックならどれを選んでもかまいませんが1本目は比較的スムーズに抜き取りやすい真ん中に近い段のブロックを抜き取りませんか? そういう方が多いと思います。
ジェンガとはそもそもタワーを崩した人の負けというルールです。では1本目から攻撃的に次の相手の番で崩れてしまいそうなブロックを選ぶべきではありませんか?
私はジェンガというゲームは勝ち負けはありますが協力ゲームでもあると思っています。1本目から皆が攻撃的にブロックを抜き取り3巡目の相手の番でタワーが崩れて「勝者は私!」で満足なジェンガと感じる人はいません。ゲームの序盤はお互いに崩れなさそうでゲームが長く続くようにブロックを抜き取り積み上げていき、中盤から少し難易度の高いブロックに触れ、終盤にかけて崩れそうなタワーに対してのスリルを楽しむことがこのジェンガというゲームの楽しみ方です。
そこでこの感覚が「建設的な議論」の感覚ではないかと思っています。
日本語ではあまり「建設的な」という形容詞は馴染み深いものではありませんが英語では [constructive] という形容詞がよく当てられます。
[constructive] : 建設的な 前向きの 積極的な 構成的な 構造的な
「ジェンガで遊ぶ感覚」と「建設的な議論」をなぞらえていきます。
論破を目的とせずお互いに新たな視点を芽吹かせることを目的とした建設的な議論では相手が答えずらい質問や痛いところをつく指摘や揚げ足取りなどは1本目から攻撃的にジェンガを引き抜くようにすぐにその議論を破壊するようなものです。ジェンガで遊ぶことも議論を交わすことも相手ありきのものですし、私と相手の双方が居心地よく進めていかなければなりません。ジェンガも議論もルールはありませんが互いに波長を合わせながら二人の間に確かにあるタワーを協力して建設する感覚こそが大切なのです。
最近では口の立つタレントたちにディベートバトルやディベート大会などと勝者と敗者を生むルールのもとで議論が交わされていますが。これらはあくまでもエンタメです。建設的な議論のありかたではありません。「それってあなたの感想ですよね?」などはこのようなエンタメによって生まれてしまった有名な言葉です。この発言が悪いなどと責めるわけではなく、私たち視聴者はあくまでも彼がタレントとして売れるためのヒール役になりきった発言と割り切らなければなりません。
今後このような新たな視点を芽吹かせる起点となるような議題や話題についてNOTEを通して発信していきますのでフォローしていただけると嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。