ブックイベントなどへの出店で『ガパオ タイのおいしいハーブ炒め』(下関崇子 著 ferment books刊)を販売していて、いつも思うことがある。「ガパオ」がタイハーブの名だと知っている人は、意外と少ない。 表紙を見て、 「えー!ガパオ専門書!?」 と、食いついてくれる人も、「ガパオ」とはタイハーブの名前なんですよ、と説明すると、 「初めて知った!」 と驚いたりすることが多い。 「ガパオ」という言葉や、ひき肉と目玉焼きのキャッチーな見た目には、かなりの親しみを持
『ガパオ タイのおいしいハーブ炒め』の元になったZINE『自由なタイ料理 ガパオ』を出した少し後に(2022年10月)、「正しい『ガパオ』とは?」と題し、『なnD 9』という冊子に寄稿した短い文章を、編集部の許可を得てここに転載しました。 ここに書いた編集上の「裏テーマ」は、新刊『ガパオ タイのおいしいハーブ炒め』の底のほうにも、依然として流れているものです。 著者の下関さんと長らく共有している(2013年に下関さんをインタビューしたZINE『ferment vol.0』
このたび、横浜の “マイクロブルワリー” ならぬ “マイクロ出版社” であるferment books(ファーメント・ブックス)は、タイ料理家・下関崇子さんの新刊『ガパオ タイのおいしいハーブ炒め』をリリースしました。 2022年に著者の下関さんと作ったZINE『自由なタイ料理 ガパオ』を、レシピ本スタイルのコード付き書籍として拡張したものです。 『豆腐百珍』ではなく『ガパオ百珍』 「なぜガパオだけで一冊になるの?」とよく聞かれます。 ガパオとは、もともと「ガパオの葉
※2022年12月7日:取扱い書店を更新 ※2022年11月3日追記:初回印刷ぶんがなくなりましたので、増刷してみました! 下関崇子さんと『自由なタイ料理 ガパオ』と題した冊子を作りました。 ぱらぱらめくる動画のツイートです 内容について タイ料理、とりわけ人気料理の「ガパオ」に関する、下関さんとワダの議論の一部をご紹介するもので、2022年5月の文学フリマ東京で好評だったため一般の販売をはじめました。 日本でもコンビニ商品になるくらい人気のタイ料理「ガパオ」ですが
マニアックな発酵ワークショップで知られる、アジア発酵食研究科・大西孝典さんのファンなのだけど、この4月には大西さんの毛豆腐&腐乳づくりオンライン・ワークショップを受講してみた。 なんやかや忙しく、ずっと実際の毛豆腐づくりには着手できていなかったのだが、6月後半になって、やっとトライできた。その結果を投稿してみたい。 そもそも、毛豆腐とはなにか。腐乳とはなにか。 大西さんのブログをご参照ください。 さて、材料は都内のスーパーで買った島豆腐と、大西さん提供の毛豆腐専
香りで料理を科学する フードペアリング大全 分子レベルで発想する新しい食材の組み合わせ方 http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=43635 ferment booksで翻訳と編集を担当した翻訳書籍『フードペアリング大全』(グラフィック社)が好評のようなので、版元に提出した営業用資料を一部改編したFBの投稿を、さらに一部改訂してこちらにも掲載することにしました。 主に、なぜこのようなフレーバーの科学的分析が料理の創作に有効な