東京のアパートの小さなベランダで、 こつこつと三角パネルを作って山に運べば、 いつかはドームハウスが出来るんじゃないかと夢見ていました。 週に1枚作れるとすれば、月に4枚。 フラードームに必要な60枚作るには、15ヶ月。 たったの1年ちょっとじゃないか、 などと夢想していました。 ドームハウスとは、2種類の三角形を60枚組み合わせることによって半球の構造体を作り、丸い屋根の家をつくる建築手法です。 バックミンスター・フラーによって発明された、最小限の材料で最大限の空間を作
さて今日は、ドームハウス・インフォを主催している私個人のことを少しお話ししたいと思います。 ドームハウスとの出会いは20年以上前。 そもそも建築学部生時代からドームハウスには興味があり、研究室にあるバックミンスターフラーやジオデシックドームの本を読みあさっていました。 建築設計をマスターするには長い時間を設計修行に費やす必要があります。 木造住宅を中心に、多くの物件に携わり、現場と事務所を往復し、法規、構造、デザイン、人付き合いと多岐に渡り学び蓄積していく日々が続きました。