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エコシステムと地方自治体

- 地方で小さいメーカーを育てる -


日本の未来を担うために

日本の未来を築く上で、大企業中心の考え方ではなく、地方自治体とエコシステムを結びつけて、地方で小さなメーカーを育てることが重要です。かつての日本は大企業を中心に発展してきましたが、失われた30年の間に大企業は衰退し、新しい挑戦をしない限り復活することは難しいでしょう。

1.技術の衰退

技術が衰退したといえば、
世界に誇れる最終製品を開発している日本企業が
減少していることが挙げられます。
この問題に対処するためには、
海外に進出できるメーカーを
地方自治体と共にエコシステムを形成し
育てていく必要があります。
しかし、これは誰かに任せるだけではなく、
力強い地方自治体が主導して取り組むべき課題です。

2.今までと異なる形成をするべき

エコシステムの形成においては、
銀行や大手のベンチャーキャピタルに
全てを任せることは避けるべきです。
そのような中心的な存在が甘い汁を吸い、
メーカーの育成が半ばで終わってしまう可能性があります。
また、日本には30年間で浸透した、
どこかが楽をし、他は下請けになるという考えが根付いています。
このような考えでは、
地方自治体を元にエコシステムを形成し、
小さなメーカーを育てることはできません。

3.上下関係ではなく、横の連係

真のエコシステムは、
各企業が自立し、
協力し合いながら広がっていく必要があります。
上下関係ではなく、
アイデアを出す会社、
それを具現化する技術を持つ会社、
それを支える地方自治体、
部品を供給する企業などが横に連携し、
同じ方向に向かって進むことが重要です。
このようなアプローチを取らなければ、
再び大企業中心の構造になり、
下請け企業だけが命令に従う形に陥ってしまうでしょう。

4.地方自治体の力が不可欠

特に日本では、ピラミッド構造が顕著であり、
ピラミッド構造にならないように、
日本ならではのエコシステムを形成する必要があります。
それぞれの会社を対等に扱い、
集まる人々が顧客のために共同で製品を開発し、
生み出していく必要があります。
そのためには、
アイデア、技術、量産化のプロセス、資金、
そして地方自治体の力が不可欠です。
どれか一つが欠けてもエコシステムの形成は成功しません。

5.平行な関係を築く調整役が必要

私たちは、地方自治体が主体となり、
このようなエコシステムを形成するために、
平行な関係性を築き上げるプロジェクトマネージャーや
コーディネーターが必要だと考えます。
この役割はベンチャーキャピタルが果たすべきではありません。
ベンチャーキャピタルにはお金を扱う性格上、
その立場が強くなりがちであり、
関係性が崩れやすいからです。
特に日本人は、その傾向があると言えるでしょう。
したがって、日本人特有の形態を取り入れるべきです。

6.対等な立場でそれぞれが意見を出し合う

エコシステムを形成していく上で、
すべての企業は対等な立場で意見を出し合い、
顧客のために優れた製品を考え、
開発していく必要があります。
そのためには、地方自治体がリーダーシップを発揮し、
個々の企業が協力し合う環境を整えることが重要です。

7.地域ごとに異なるエコシステムも形成すべき

地方自治体が果たすべき役割は大きいですが、
同時に企業や個人の参加も不可欠です。
各地方自治体が持つ特性や強みを活かし、
地域ごとに異なるエコシステムを形成することで、
日本全体の発展に寄与できるでしょう。

8.今までの考え方を変えるべき

小さなメーカーを育て、
地方の経済活性化を図るためには、
私たちの考え方やシステムを変えていく必要があります。
エコシステムを形成するためには、
地方自治体、企業、個人が連携し、
同じ目標に向かって進むことが重要です。

9.それぞれが主体的に関わる

地方で小さなメーカーを育てるためには、
私たち一人ひとりが主体的に関わり、
協力する姿勢を持つことが求められます。
私たちは日本の未来を担う存在です。
大企業中心の考え方にとらわれず、
地方自治体とエコシステムを結びつけ、
地域の持つ潜在力を最大限に引き出すことで、
日本が持つ技術力や製品開発能力を再生させることができるのです。

8.最後に

この道のりは容易ではありませんが、
地方自治体と私たちの力を合わせれば、
小さなメーカーを育て、
地域の活性化を実現することができるでしょう。
エコシステムと地方自治体の連携が日本の未来を拓く鍵となるのです。