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【6年目】中学校教員を辞めて6年間の歩みと7年目の野望【仕事編】
こんにちは、わたなべさやこです。
2024年度もいよいよ終盤、3月を迎えようとしています。
いや~、年度末!
ということで、今年も30代で公立学校教員を辞めた私のフリーランス教師生活6年目の振り返りと、7年目の働き方の展望についてまとめていきたいと思います。
現在学校現場でご活躍の先生方はもちろん、「近頃3日に1回くらいキャリアチェンジという発想が頭をよぎる」という皆さんにお読み頂けたら幸いです。
▽埼玉県公立中学校教員時代(前回の記事から抜粋)
私は2013年から埼玉県内の公立中学校で働き始め、全部で3つの中学校を渡り歩いたのち、2019年3月末付で退職しました。
退職のきっかけは、最後に赴任した新しい勤務先で原因不明の高熱を発症し、一度休職に入ることになってしまったことでした。
これでも学校の仕事は結構好きだったので、休職に入りたての頃は復帰するつもりで体調の回復に努めていました。
ところがそこから一転「もう、学校に戻ることにこだわらなくてもいいかも」と思い始めたのは、休職から2カ月くらい経った頃です。
熱も38℃から全然下がらないし、何より新しい赴任先がなかなかアレで…(笑)
「はて、そこまで戻る意味のある職場なんだろうか」と急激に冷めてしまい、そのまま自然に「これを機会に一度組織から離れて、あらためて自分らしい教育のあり方を模索する生き方を始めてみよう」という考えに変わっていきました。
こんな経緯で、私は1年間の休職という猶予期間を経て、中学校教員を退職しました。
▽【退職1年目】おうちフリースクールを立上げ
私のnoteをずっと読んでくださっている皆様にはもはや説明は不要かと思われますので、この項は飛ばして下さいね。
2019年3月に公立中学校教員を退職した私は、すぐ翌月の4月に「おうちフリースクール」という子ども達のための小さな学びの場を立ち上げました。
おうちフリースクールについての詳細については別の記事にまとめてありますので、ご興味のある方は下記の記事をご覧ください。
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▽【退職2~3年目】おうちフリースクール運営を継続
おかげ様で、私が立ち上げたおうちフリースクールは無事に3年間運営を継続することができました。
2022年に子どもが生まれることになり、この年の4月からいったんおうちフリースクールの運営はお休み。
▽【退職4~5年目】セルフ産・育休生活へ突入
子どもも無事に生まれ、学校教員退職から4~5年目にあたる年度は、セルフ産・育休の身分に甘んじておりました。
あたり前だけど手当ては出ません!
2年間どっぷりと育児に専念しておりました。
おうちフリースクールはもちろん、noteの更新もしばらくお休み。
すっぴん帽子姿で近所の公園を往復する日々。
▽【退職6年目←イマココ】育休終了、人生初のワーママへの挑戦
ここからやっと本題です。
長らくセルフ育休を取らせて頂いておりましたが、来る2025年4月よりおうちフリースクールでぃありすの運営を再開することにいたしました。
それに伴い、その前年にあたる2024年より少しずつお仕事再開の準備&リハビリ期に入っております。
初めてのワーママ生活であります!
産前は「フリースクールの再開は子どもが小学校に上がってからでいいかな…」とのんびり構えていたクセに、自分でもびっくりの超フライングリスタートとなりました。
育休中もなんだかんだ「わたなべさんに見てほしい子がいるんだけど」と言っていただいたり、実際に「あぁ、この子はぜひ私が見させてもらいたかったな…」と思う子に出会ったり、ありがたいことに私のフリースクールの再開を長く待って下さっている方もいたり…。
そんなワケで、「とりあえず看板だけでも出しておくか」という思いで、早めのフリースクール業再開に踏み切りました。
私自身初めてのワーママ生活になるわけで、自分の子どもの子育てのほうも不安がなくもないのですが、そこに朗報。
わたしの母がこの春で仕事を引退する決心をようやく固め、今後はたくさん助けてもらえそうなので「なんとかやっていけるんじゃないかな」と前向きに考えています。
娘は超おばあちゃんっ子なのできっと大丈夫でしょう!
エネルギー有り余っているソボとマゴ、二人で仲良くつぶし合っておくれ。
そんなわけで、2024年度は仕事再開に向けたリハビリ期を過ごしていました。
近所のもう少し大きいフリースクールの学習支援のお手伝いをさせてもらったり、育休中に取得した保育士免許をせっかくだからと生かし、週1回だけ市内の公立保育所でパートをしたり。
保育所のパート、すごく癒される~。
中学生もかわいいけれど、未就学児の子ども達のかわいさは格別。
一応断っておきますが、保育士さんのお仕事は私が想像していた以上に大変そうです。
あれだけの責任を背負いながらも、子ども達にたくさん愛情を注いで…。
中学校も保育園も、現場で頑張ってくれている先生方がいてこそ回っているということを、イチ市民として改めて忘れないようにしたいと思います。
本当に頭が下がる思いです。
▽【退職7年目←イマココ】2025年はこんなことしたいと考えてる
▼おうちフリースクール業再開
まず一番きっちり頑張りたいのは、おうちフリースクールのナリワイを丁寧にやっていくこと。
自分の子どももまだ小さいので、向こう数年間は小さい規模でやっていこうと考えています。
一応看板だけは掲げておくけれど、生徒さんの募集は控えめに。
ブランク明けだから慎重にやっていくつもりです。
1人受け入れて、「よし、まだいけそう」という実感を確かめながらまた1人…という感じで、既存の生徒さんやご家庭にご迷惑をかけないことを第一に、ゆっくりゆっくりのペースでやっていきたいです。
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▼謎の大好評を博した”子どもすくすくファーム部”さらに盛り上げる
自分のフリースクールや近所のスクールさんつながりの子達を集めて始めた”子どもすくすくファーム部”。
月に1~2回の頻度で近所の小学生~大学生を呼んで、野菜を育てたり、火をおこしてその場でムシャムシャ食べたり、イヌと遊んだりしています。
子どもから大人まで毎回15名ほど集まるので、毎回かなり賑やかな会となります。
この”すくすくファーム部”の活動、当初は想像していなかったほどの謎の大好評を頂いておりまして、気がつけば2年目に突入しました。
昨日も常連の小6に「ファーム次いつ?ちゃんとやってね?」と強めに念押しされたっけ。
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そんなすくすくファーム部。
子ども達がそんなに楽しみにしてくれるもんだから、大人のほうも「真剣にやってみようかな」という気持ちが芽生えてきます。
例えば近隣のフリースクールや教育施設に声をかけて、もっと利用できる人を増やせるようにするとか。
子ども達が作った野菜を販売するところまで一緒にやってみるとか。
1日ツチと向き合ったあとの子どもの顔って本当にイキイキとするから、あの達成感や気持ち良さを、自分のスクールの子はもちろん、他のスクールさんや地域のもっと多くの子ども達に体験させてあげたいなぁと考えています。
▼市立中学校で非常勤講師やります
2025年度は、おうちフリースクール業と並行して、近所の市立中学校で月1~2回くらい非常勤講師をすることになりました。
育休を挟んだことで教えることのブランクも長くなってしまったし、何より、教育者としての自分の原点に一度還ってみたくなったんですよね。
私が公立中学校教員を退職したのは、非常に残念な出来事が発端でした。
今となっては何も思うところはありませんが、退職当時は随分ぷりぷり怒ってもいました。
でも、私自身は当然何もヤマシイことはないわけで笑
我ながら「太いなー」とは思いますが、堂々と採用エントリーを行い、ありがたいことにすぐに採用して頂けることになりました。
正直、4月からの勤務がとっても楽しみ!
学習支援って結構奥が深くて、例えば私という同じ人間がやってみても”フリースクールでの教え方”と”学級集団への教え方”って全然やり方が変わるんですよ。
人数や空間によって効率的な指導方法って違うので、アプローチ方法も変えます。めちゃくちゃ変えます。教師も別人格になります。
私はフリースクールでの学びと同じくらい、学校での授業も大好きです。
また、フリースクールを始めてから改めて実感した公立中学校の良さもあります。
私個人としては、公立学校のように”家庭や大人の社会とは一線を画し、ときに非日常的でさえあり、独自の時間軸と秩序の中に身を浸す場所”というのは、大部分の子ども達(そしてかつて10代だった私)の心身両方の成長において大変重要であり、効率的であったように思います。
また、公立中学校教員を退職してフリースクール運営者になってから痛感するのは、”①公立学校にしか成し得ない種の教育がある”ということ、そして”②公立学校でしか成立し得ない、子ども対大人の関係もある”ということ、最後に”③公立学校には、ここでしか絶対に出会えない種の教育者たちが存在する”ということです。
「一生かかっても超えられない」という絶望と「一生かけてこの先生みたいになってみたい」という野望を同時爆発させてくれるような先生です。
①~③のうち、フリースクール運営者になってからも努力可能な事柄については挑戦を試みましたが、今のところまだまだ越えられない壁のままです。
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公立中学校での非常勤講師としての勤務をとおして学んだことをおうちフリースクールで、また、おうちフリースクール業を通して感じたことを公立中学校での勤務に生かす。
そういう良い循環を生み出せるように頑張りたいと思っています。
あ~超楽しみ…‼
▽新しい拠点探しもユルく検討中
これはまだ考え中の段階なんだけれど、「もう少し人数を受け入れられるおうちフリースクール用の教室をユルく探したほうがいいかも」うっすら思ったり。
先ほども書いたとおり、向こう2~3年はそんなに生徒さんをたくさん受け入れる予定はないのだけれど、その先を考えると、”ちょっと大きい教室”をユルク探し始めたほうがいいのかなと思っています。
2019~2021年の3年間に上尾市でおうちフリースクールを始めたときも、スクールオープンから1年後には生徒さんが満員になり、新規のご入会をお断りするようになっていたので、ああいう事態の二の舞はできるだけ避けたいなと…。
私自身の考え方として、自分のために積極的に生徒さんを集めるということはしませんが、「来たい」と言ってくれる生徒さんやご家庭をお断りするのは、やっぱりあまりしたくない。
自分自身のキャパを考えると、広い場所さえあれば12人くらいはいっぺんに見れるのでは?と思っているので、ユル~く広い教室候補の場所を探したいなと思っています。
ホント、場所さえ与えてくれればいくらでも頑張るよ!私は!
タダで貸してくれる空き家とかないかな?笑
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以上、公立中学校退職後6年が経過したおうちフリースクール運営のフリーランス教師の現在の働き方でしたー!
家庭のことも書こうと思ったけど、長くなっちゃったからまた今度にします。
それでは!
(良い空き家あったら声かけて下さい)
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【この記事を書いた人】
※画像はshinsuke sugieさんの作品をお借りしました。