「文章を書く」って、そういうことだったんだ!
あなたは日常生活で文章を書くことはどれだけありますか?
私は今まで文章とは、手紙や書籍、雑誌や新聞などの記事だけを差すことだと、漠然と思っていました。
しかし、毎日のように書くメールや仕事で書く報告書、ブログや日記、SNSなども文章になります。気が付かないうちに、私たちは日常生活の中で様々な文章を書いています。
では、今まで文章についての学びをどれだけしてきたでしょうか。
学校で書いていた作文や読書感想文、大学の卒業論文やビジネス文など、それなりに勉強してきたつもりでしたが、どうしても文章を書くことへの抵抗感が拭いきれないのはなぜでしょうか。
私自身、最近noteを始め文章を書く機会が増えました。しかしながら、どうしても書きたいことが書けないし、何について書いたらいいのかも分からない。
また、「誰か」に読んでもらえることで、私が書く文章は読んでいていて面白いのだろうか?伝えたいことが伝わる文章になっているのだろうか?と疑問に思うようになりました。
そこで一度、文章を書くことを勉強してみようと思い、手に取ったのが「20歳の自分に受けさせたい文章講義」でした。
今回は、この「20歳の自分に受けさせたい文章講義」について書きたいと思います。
20歳の自分に受けさせたい文章講義
この本は講義という構成で書かれています。ガイダンスに始まり、第1講から第4講までの講義がありますが、流石文章のプロ。読めば読むほど止まらなくなる文章構成とちょうど良い文字量で、難なく読み終えることができました。
そして各講義の最後に「まとめ」があり、一度読んだ講義ページでも、後から簡単に復習ができるようになっています。
講義の内容は
ガイダンス その気持ちを「翻訳」しよう
第1講 文章は「リズム」で決まる
第2講 構成は「眼」で考える
第3講 読者の「椅子」に座る
第4講 原稿に「ハサミ」を入れる
となっています。
始めに目次を見た時は「え?これで本当に文章が書けるようになるの?」と思いました。文章の勉強となると、文章を書くためのルールとか言葉遣いとか、そういったものを想像していました。
半信半疑でページをめくり、読み始めることにしました。
文庫本サイズで、本のページ数276ページ。1日1時間ほどの読書時間でも、4日ほどで読み終えることができる内容です。
読み終えて、感想を一言で言うと「とにかく文章を書きたい」です。
まず、私の中の文章への概念や考え方、文章の存在意味が書き換えられました。今までは自分の書きたいことを書こうとしていました。自分が書きたいことを気の利いた言葉で書いた文章を良い文章だと思っていました。しかし、そうではなく「読み手に伝わる文章」が良い文章なのだと気付かされました。
また今までは、言葉では上手く喋れるのにどうしても書くことができないと、もやもやしていた気持ちがありました。なぜそう思うのかについても本書で解説されており、見事にもやもやは払拭されました。
「文章を書く」という、拭いきれない抵抗感は、書くことに挑戦したいという気持ちに変わり「すぐにでも文章を書きたい」という気持ちになりました。
この本の文末にある
読者である「あなた」の心が変わり、行動が変わったとき、「あなた」が動いてくれたとき、ようやく本書は完結することになる。書くための意識、技術、考え方については、もう十分すぎるほど述べたつもりだ。才能や文才など気にすることなく、すぐにでも最初の1行を書きはじめていただきたい。その一歩が、講義終了のチャイムなのだ。
この一文に辿り着いた時、著者 古賀史健さんにやられた!という気持ちになり、今こうしてnoteを書きはじめた次第です。
学校では学ばないが、これからの人生で役立つ「講義」
SNS、メールや仕事など、日常生活でも使える文章の勉強を一度してみてはいかがでしょうか?