キャッシュレス社会は本当に生まれるのか?

ここ数年で急激に進んだ「キャッシュレス」
フィンテックの発達により色々なサービスも立ち上がっていますね。
「〇〇ペイ」や各社独自の電子マネーが乱立していてまさに黎明期という感じがしますが、どれにまとまるんでしょうね。はたまたどこのサービスにもまとまらずに中途半端な状態でブームが鎮火していくのかはわかりません。

キャッシュレス社会は本当に生まれるのか?

タイトル回収。
僕の中での1つの結論としては、キャッシュレス決済でないと罰則があるというような状況にならない限り個人的には生まれないと思います。
その理由として色々ありますが、最も感じているのが「キャッシュレスの必要性が無い(低い)事業者もいること」です。

決済手数料の存在について

現在paypayが100億キャンペーンの第2弾を開催中ですね。
もちろんそれもキャッシュレスを普及させるための方策だと思います。
キャンペーンはもちろん我々消費者に対するキャンペーンなわけですが、paypayは現在事業者が負担する「決済手数料」も期間限定(2021年9月30日まで)で無料です。
この「決済手数料」が無料なことがpaypayが広まっている1つの理由だと思いますが、キャッシュレス社会を構築するにあたってこの「決済手数料」の存在は無視できません。この決済手数料は電子マネーやクレジットカードで物を販売した際に決済代行会社(ここでいうpaypay)に支払う手数料です。
決済手数料は業種に応じて割合が異なったりしますが、3~7%程度が相場のようです。
例えば税込10,000円の物をクレジットカードで販売した場合、その売上金は後日入金されるわけですが、その際に決済手数料が5%だとすると9,500円が入金されるというわけです。
この決済手数料を嫌がっている事業者が多いため、それを期間限定とはいえ無料にしたpaypayが普及するのも頷けます。

キャッシュレスの必要性が無い(低い)事業者とは?

決済手数料が無料なら、みんなキャッシュレス決済を導入するかというとそうではありません。理由はそれぞれあると思いますが、極端な話決済手数料が永年無料で、日本人なら誰でも知っている決済代行サービスが出てきたとしたら皆そのサービスを導入するでしょうか。私はそうは思いません。
なぜなら、
「そのサービスを導入しなくても十分集客できている店舗はたくさんある」
からです。
結局キャッシュレスのサービスの導入理由は「集客効果」です。
「キャッシュレスにすれば決済手段が増えて集客につながりますよ」というのが決済代行会社のよくあるセールストークだと思います。(違ったらすみません)
じゃあ二郎が電子マネー決済を導入するでしょうか?おそらくしないでしょう。(したらすみません)
なぜか?それは「常に行列だから」です。(僕のイメージです。)
仮に二郎が電子マネー決済を導入したところで行列ができるのは変わらないわけですから二郎が電子マネー決済を導入するインセンティブは少ないわけです。
仮に小倉唯ちゃんが店員のスイーツ店があったとしたらオタクは際限なく通いますよね。そのお店の決済が現金のみであってもオタクはいくらでも現金で支払いますね。これは極端な例かもしれませんが、そういうお店には全く集客効果を狙うサービスは必要ないわけです。

とはいえ、現金を扱う以上は現金の保有リスクは存在する

これがキャッシュレスが普及する理由になってくれればいいかなと思うのですが、現金で決済する以上それが狙われるリスクは常に存在します。
上で挙げた二郎も神保町店の券売機が狙われた事件がありましたね。
それ以外でも強盗に入られたりして危ない目にあう可能性もあります。
それらは現金がそこにあるから狙われるわけです。
当然100%キャッシュレスとなればそこにお金は存在しないので盗みようがありません。もしかしたら抜け道はあるのかもしれませんが、僕の頭では思いつきません。

今後のキャッシュレスの動向はまだまだ不透明な部分も多いですね。
今日始まるはずだった消費増税に向けた決済事業者の受付が急遽延期されたり行政の対応が後手後手に回っている印象があります。
さらには冒頭で挙げた「〇〇ペイ」や独自の電子マネーの乱立によりかえって手間が増えたりしそうで心配です。
僕もできる限りキャッシュレスに取り組んでいますがまだまだ現金を使わざるを得ない状況は多いですね。ライブの物販はクレジットカードを使えるところも出てきましたが、まだまだ現金のみのところが多いですね。
飲食店も現金のみのところの方が多い印象です。
今後の動向を見守っていくしかありませんが、なるべく自分が得するような選択をしていきたいですね。

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