私論陽

私は歩みを止めた

辞めた訳ではない


猛然と走り抜けると

人々の暮らしの

真っ直ぐな音も

そっと咲く歴史の色も

なにも感じず通り過ぎてしまうから


他者には遅れはとるだろう

それでも感じでおきたいことがある


今ここで

止まらなければ

私の目は正面しか見えない仕組みになる

住んでる街をもう一度ゆっくり見回したい

猫やスズメの目線で歩いてみたい


そう思うと

今まで見過ごしてきた朝日の全てが
美しいのものだったと

今更気付いた私は

少しばかり後悔をした

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