Photo by waraineko ミルフィーユ 22 渡辺 杜太朗 2023年1月14日 07:43 万象なりとも幾重に連なる場所に生まれなんにも持ってはいないなどとは戯言になってしまう世で背負った分だけ脚腰を鍛えるばかりなもんで重くて重くて嫌気がさしてひとつずつ捨てていってしまえや最後なんて何が何だかわからないもんで遠い街の夜景より近くの灯籠をひとつひとつ愛でりゃあいい宝が枯葉一枚なったらなったでどんどこ枯葉は幾重に積もるで千枚枯葉の音がするさくさく さくさくその上歩いて振り解いては哀しみ慈しみ憂の足音沢山増えたら美味しい甘味を供えて下さい ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #詩 #創作大賞2024 #現代詩 #オールカテゴリ部門 #みんなの文藝春秋 22