05 【読了本まとめ4】 - プロフェッショナル広報の仕事術 -
マンボウも明けて小旅行に行ったり、前職の方と飲みに行ったりと、
少しバタバタしていて更新が遅れました。
今回は元リクルートコスモス、現ADワークスグループ社長室長の
高場 正能さんが2022年に出版された、
「プロフェッショナル広報の仕事術」をまとめていきます。
この投稿でわかる事:読了目安 9分
1 本の概要、どんな方にオススメか
2 本を読んだ所感、気づき
3 知らなかった、為になった知識
1 本の概要、どんな方にオススメか
本書では「広報=メディア対応」の様な従来の考え方ではなく
「広報とは経営者の想い、考え、覚悟を引き出し言語化する、
また言語化した情報をステークホルダーへ発信する事である」
という考え方を「経営広報」という独自の言葉で提唱しています。
「経営広報」としてあらゆる企業の広報責任者、社長室長を担当された
高場さんのご経験談を交え、昭和から令和に渡る広報の変遷や、
広報の本来の役割、「経営広報」のメソッド(7つの手順と35のプラクティス)
が私のような初学者にもわかりやすい内容で書かれています。
この本を読むことで、
・なぜ事業会社の広報は経営者(経営陣、社員含む)と
密にコミュニケーションを取ることが必要なのか
・広報が社内でどのように振舞うことが重要か
ということが理解できます。またそれを踏まえた
情報発信のメソッドについても理解を深める事が出来ます。
本書は以下のような方にオススメだと思いました。
事業会社の広報担当者(特に経営者との距離が近いベンチャー、中小企業)
経営者に近い立場で仕事をされている経営企画や秘書の方
No.2の様なポジションで自分をサポートする人材を探している経営者の方
2 本を読んだ所感、気づき
この本を選んだ理由は冒頭の内容と重複しますが、
「広報=メディア対応」という今までの考え方と少し違うと思い、
「経営広報」という考え方に非常に興味を持ったからです。
少し話が脱線しますが、これは私のキャリアの話も影響しています。
私は新卒から5年間営業の仕事をし、
次のキャリアとしてPRコンサルタントを選びました。
将来どんな風になりたいのかはまだ模索中、というのが正直なところです。
01の自己紹介でも触れたかもしれませんが、キャリアについて熟考しても、
結局やってみないとわからないな、というのが自分が出した結論でした。
いちPRパーソンとしてプロフェッショナルになる事が当面の目標ですが、
PRパーソンのキャリアだけに留まるのではなく、もっと挑戦してみたい事や
面白いと思える事を仕事を通じて探していきたいと思っています。
一例ですが(こんなキャリアパスが実在するのかはわかりませんが笑)
プロダクト広報としてブランディングやコミュニケーションの仕事をし、
マーケティングへキャリアチェンジ、ブランドマネージャーになるコーポレート広報として企業の広報戦略や実行の仕事をし、
経営企画・戦略へキャリアチェンジ、もしくはCCOになる独立してPR会社を立ち上げ、経営者になる などなど、、
本書の「経営広報」という文字を見たときに、
経営と広報にどういう関係性があるのか、「経営広報」という考え方を基にコーポレート広報の仕事をする事で、どんな経験ができるのか知りたいと
思い、この本を手に取りました。
本書を通じて、数多の情報を適切なステークホルダーへ適切なタイミングで受発信する、それらを統合して考える事は現代の広報戦略には必須であり、
その広報戦略は自社の経営とリンクさせて考える事が重要だと感じました。
経営とリンクさせる為には経営状況という数字をただ理解するだけでなく、
普段から経営者の考えや想いを知っておく必要があります。
そうすると自然と経営者との距離が近くなる為、
経営者から直々に学べる機会が増えていきます。
非常に大変かと思いますが、良い経験ができるなと率直に思いました。
また本書でもストーリーの重要性が語られていました。
ステークホルダーへの情報発信にはストーリーが重要で、
ストーリーにはHowではなくWhyが重要だと本書で書かれていました。
「なぜこの取り組みをやるのか」「なぜこういう決断をしたのか」など、
Whyがあると受け手に納得感を持ってもらう事ができます。
どの立場の方もストーリーは大事、
と言われているのでPRにおいてストーリーは重要なんですね。
3 知らなかった、為になった知識
この本を読んで自分が参考になった情報や、知識を記載します。
広報にはどんな人が向いてるか? → 礼儀正しい人が向いてる
広報は信頼関係が超重要で、礼儀正しい人は信頼関係が生まれやすいから経営広報にはどんな人が向いてるか? → 洞察力と創造力に長けた人
経営者の発する言葉だけでなく、思考(頭の中)を言語化する能力がある人歴史を辿ると2000年前後にインターネットが発展し、
方法(How)ばかり語られ、何を発信するか(What)が欠けている時があった
→ What の最重要性が問われた「広報はメディア対応」という考えは「スタンドアローン広報」の考え方
会社の情報を受発信する仕事は全て広報の仕事と捉えて仕事をする「会社の内側から内側をみる」
危機的状況ほどメディアや株主だけでなく、社員に目を配るべき、
この視点は欠けやすく、問題が発生しがち広告にお金をかけるのではなく
「磁力を持つコンテンツ」のために投資をする経営者の発言は今の会社の状況について言っているのか、
それとも未来の事を言っているのか、どちらなのか注意して聞く
(氷山の表層なのか隠れている部分なのか、どっちの発言か注意する)広報責任者=もう一人の社長、言語化のスペシャリスト
「正直」と「誠実」の違い
正直: した行動と言っている事が同じ。透明性
誠実: 言った事としている行動が同じ。整合性
透明性と整合性がストーリーに表れていると良い「制度やルールは会社を守る物であり、社員を守るのは習慣や文化」
広報マインドはルールを作って統制するのではなく、習慣にする広報とは(記者が)記事にする事、広告とは(企業が)宣伝する事。
主語がそれぞれ違う
この本の内容が気になった方はぜひ一度読んでみてください。
少し解釈など間違ってる部分もあるかもしれませんが、
ご指摘、コメントなどいただければ幸いです。
2022.3.29
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