風呂キャンセル界隈
先日Abemaプライムニュースの生放送にて、自称「風呂キャンセル界隈」として出演しました。
アイドル、鈴木Mob.です。
私がやっているYouTubeで風呂キャンセル界隈について語った動画を番組のプロデューサーが見てくださり、当日の昼にオファーがありまし
た。
小学生の頃からお風呂が嫌いで、
学生時代は周りの目が気になるので毎日入っていたのですが、アイドルになると必然的に人と会わなくなる期間が増え、次第にお風呂を入るのは「人と会う前日か当日」のルールが染み付いてしまいました。
学生時代はお風呂に入れていて、なぜ今入らないのか。明確な理由があることに気づいたので書き残します。
結論「いい子であることを辞めた」からです。
小学生の頃、兄はとても両親に怒られていました。怒られている兄を見て私はいい子でいよう、と怒られないように過ごしました。中学生では、パーソナルのアニメオタクが気持ち悪がられ、なるべく人の目を見て迷惑をかけないように、馴染めるように、と生きる癖がつくようになりました。
そこから、大学生でアイドルになり「普通であることがいいこととしない」全く真逆の世界に飛び込むことになります。それと同時に固定された集団以上の人に見られるようになります。
アイドルにまったく憧れがなく、「3年で武道館に立つアーティストになる」ことに魅力を感じて今のグループ「にっぽんワチャチャ」の初期メンバーとしてデビューしました。
20年間「普通」に縛られていたわたしはステージやYouTubeなどで自由に表現したり発言したりすることがとても楽しくて、アイドルになってからはじめて生きる楽しさを体感しました。
しかし「3年間で武道館へ」という夢を叶えるには簡単なことではなく、個人事務所でコネも繋がりもない中、個々の実力がとても重要になりました。
毎日24時間寝てる時もずっとどうやって武道館へ行くのかだけを考えました。
1年、2年経つと、次第にいろんな人に見てもらえるようになります。そうするとまた、学生時代の悪夢、人の目が怖くなってしまいました。
人の目に晒さられる毎日「ちゃんとしなきゃ」
誰からもよく見られたい、優等生でいたいという精神と謎の正義感で自分を追い詰めてしまったとき、お風呂に入れる精神ではなくなっていました。
1日目入らなくて、
2日目入らなくて、
3日目入らなくて。
あれ、悪いことしてるのに人生何も変わらない。
なんだか、お風呂に入らなかっただけで逃げ道ができたような気がして気持ちが楽になりました。
「お風呂に入らない」一般的にはタブーなことをすることが「正しくなくていいんだ」となり「自分を解放してあげる行為」となりました。
ちゃんとしなきゃいけない、自分が自分を追い詰める思考の癖もそれのおかげで少し楽になった気がします。
「お風呂を少しだけサボる」
いい子であることを少しだけ辞めた。
それがわたしなりの自衛だったのかもしれません。
そこから、人と会わない日はお風呂に入らないようになりました。
汚い、入れ。
その通りです。
毎日お風呂に入れるようになるまで、
まだまだ精神と体力を鍛え上げます。
でも人生を終えるまでには、毎日お風呂に入れるようになっていたいです(笑)
アイドル活動は週1〜3ライブがあり、他にレッスンやYouTube撮影、テレビの収録など。
休みの日は、一切家から出ずに猫と遊んだり、個人のYouTubeや TikTokを制作、生配信などをする日々です。
人と会う日はファンに会える日、
そんな特別な日はお風呂も苦痛なく、いちばん可愛い状態で会いにいきます。
鈴木Mob.