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#04 「探し物。」

旅行とは、大抵目的があって旅程があり、
つまり何がしたいか明確な意志をもって赴く事が一般的ではないかと思う。
私ことWabokuもご多分に漏れず、大概まず訪ねたい名所や催し物があり、それに合わせて日程を決め、宿を取り、観光をし、
ああ楽しかったねなどと余韻に浸りつつ帰京する。

そういう通例をもとに判断すると、今回は旅と呼べるのか曖昧なほど意識が希薄だ。


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今回、私は4月11日から2泊ほど、山形県は鶴岡市にて暇を頂く運びとなった。
先んじて断っておくと、仕事に関連した遠征ではない。
完全なるプライベートの一人旅だ。
(とはいえ宿で絵コンテを描くことにはなりそう)



きっかけは些細なものだった。
...というより正直きっかけなんてものは無かったかもしれない。

語り出すと長くなるので簡潔に書いてしまうが、
アイマスコミュで出てくる事務所の屋上の背景画を見たとき、
「ああ今田舎にいきたい」と思ってしまったのだ。
(たぶんアイマス自体はこのムーブとは関係ない)

そこから山奥、秘境、田舎といったワードでネットの海を漁りまわった結果、山形県鶴岡市の温海温泉へとたどり着いたわけである。


決して貶す意図などは無いのだが、温海温泉という地名はまず聞いた事がなかった。
山形といえば、大抵の方は銀山温泉、または湯浜温泉を想像されるだろう。
私とてそうだった。
掘り下げて調べてみても、観光に適した名所なども周辺には存在しない。
ただひたすらに山河と温泉、少し歩けば海岸、といった地理である。

一通り調べて、なんかいいな、と思ったのだ。

田舎に行きたいというぼんやりした希望に適う地ではある。
ただそれ以上に、「自分が行きたかった場所はここなのか」、確かめに行く気持ちがなんだか良い。

今回は目的のある旅ではない。ではなぜどこかへ行こうとするのか。
自問自答した結果、今わたしは何かを探しているのだと気づいた。
そして、その何かに出会ったとき「ああこれを探していたんだ」と気付くのだとも。

探しているそれは景色なのか人なのか、もっと朧気な感情とか文化なのか、
皆目見当も付かないが、どれだけ忙しかろうと今探しに行かなければいけない気がした。
行けば見つかるものでもないだろう。
特にそれが何なのかもわからない今回のような旅では。
だが不思議と、今は旅立ちの日が楽しみで仕方ない。


....そういう色々があり、いても立ってもいられなくなり、気付けば予約を進めていたわけだ。


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以上が山形旅行を画策するに至った私の動機と経緯である。

何かが見つかれば嬉々として報告するし、何も無かったらまた暇を見つけて全国各地をふらつこう。


読者諸兄におかれては、
今後もこのアニメーション作家の彷徨を暖かく見守っていて頂きたい。




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■追記
山形に行くに合わせて、昨年やっていた出張絵描き会も鶴岡駅付近で催す予定です。

日程:4月11日(日) 13:00 ~ 17:15辺りまで
場所:鶴岡駅付近の公園など(詳細は後日Twitterかインスタにて)

もしお越しになる方は事前にDMとか頂けると人数が把握出来て非常にありがたいです
また前回やった時の詳細を下記に置いておきますのでご参照ください
https://wabo2.tumblr.com/post/634573699436134400/%E5%87%BA%E5%BC%B5%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%882020

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