#02 「祝詞。」
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なんか元気が無い日がある。
低気圧がどうとか、上司に怒られたとか、恋人と喧嘩したとか
そういうのじゃない元気。
たぶん人生とか運命とか、そういうの。その延長線上を考えてる。
この先がほんとに長くて、想像ができないくらい果てしなくて、
最終的にどうなるのかわからない。
そういうモヤついた不安の種が、幸せな時間にかぎってふと芽を出すからなんだろうな。
いやいやどうにか頭を切り替えよう!、なんて頑張ってもまぁ無理な時は無理だよ。
作品を作ってるときでも、そういう気持ちになってしまう事がある。
で、そういうときに限って、言葉が浮かんでくる。
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冒頭の画像は、「ハゼ馳せる果てるまで」ラストのワンシーン。
エグン(頭巾をかぶった男)が主人公の少女に宛てた文章。
滅びて水に沈んでいく星に別れを告げて、
どこかへ向かおうとする少女へ宛てた文章。
「前を向け 明日を見ろ お前の後ろに道は無い」
と書かれてる。
この言葉、Wabo語録なんて言われちゃったけど
Waboku本人が、自分も含めた色んな人に伝えたかった言葉。
言いたいことがたくさんあった。
でもこれだけでいいかな、とも思った。
だから、劇中にはこれしか書かなかった。
だから、ここでならもう少し書けるかなと。
急にマジメな話になるけど、
みんな生まれ落ちた以上、嫌でも人生を歩まざるを得ないし、
その道の過酷さは人それぞれ。
誰にとっても、今までの道のりって平坦なものではなかったはず。
ああ自分は頑張った、いやあの時頑張れなかった、
あれが楽しかったこれがつらかった。
色々あるよ、人間だし。たぶんみんな10年以上は生きてるだろうし。
でもだからこそ、歩んできた道を見つめ続けることはしてほしくない。
人間は不可逆的にしか生きれない。
今こうしてる間も今日は過去になっていくわけで。
「あの時ああしたらよかった」なんて後悔の時間に費やすくらいなら、
明日だけ見て歩こうよ。
「道」って進むべきもので、戻るべき退路とは、また違うんじゃないかな。
君の後ろに道はないよ。
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まぁそういう事を考えてた。と思う。
MVとかイラストとかは、鑑賞者の色んな考察・受け取り方があってしかるべき、っていうのが個人的な考え。
それはそれとして在りつつ、
Wabokuが伝えたかったことを、個人的にココに書き記させてもらいます。
(奇しくも卒業シーズンだし、送る言葉っぽいし)
以上、祝詞の裏話。
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