PS VitaをNintendo Switchのように携帯モード、テレビモードで使う(2) 不満点を解消する
前回、PS Vitaをテレビに映して、PS4コントローラーで遊べる環境を作りました。そのなかで不便に感じたことが2点ありました。
特定ゲームで左アナログ・スティック入力したとき一定時間ごとに入力がリセットされる
マウスがないとRaspberry Piを落とせない
そこで今回はこの2点を解消したいと思います。
◇ 特定ゲームで左アナログスティック入力したとき一定時間ごとに入力がリセットされる
こちらは「ドラゴンクエストヒーローズII」を遊んでいるときに気が付きました。主人公を歩かせると2~3秒に一瞬立ち止まってから動くのです。試しにPS Vita本体から操作した場合は起きなかったため、前回導入したds4vitaというPS4コントローラーをPS Vitaで使えるようにするプラグインに問題があるのではないかと考えました。
そこで同じような現象の情報がないか調べたところ、ds4vitaを使ったときに特定のゲームで左アナログ・スティックの動きに問題があるという内容が投稿されていました。
これらの意見に作者がリリースしたのがexperimental-hooksです。こちらで配布しているds4vita.skprxをダウンロードします。
PS VitaのVitashellを立ち上げ、Startボタンを押してMain settingsを表示します。この項目内の「SELECT button」を「FTP」にします。パソコンからPS Vitaにネットワーク経由でデータを送ることができます。
上の画面で「Startボタン」を押し、「Selectボタン」を押すとFTP接続先のIPアドレス、ポートが表示されますので、これをパソコンのエクスプローラー画面に入力します。
「ur0:/tai/」にあるds4vita.skprxに先ほどダウンロードしたds4vita.skprxを上書きして、PS Vitaを再起動します。ds4vitaに差し替えたことで「ドラゴンクエストヒーローズII」で見られた左アナログ・スティックの動作が解決しました。
◇ マウスがないとRaspberry Piを落とせない
Raspberry Piには電源ボタンがないため、マウスでシャットダウンする必要があります。またシャットダウンから再度、Raspberry Piを起動するときにACアダプタを挿しなおさないといけません。そこでRaspberry Piに電源ボタンを拡張します。
Raspberry Piには以下の動きが標準で設定されています。
Raspberry Piが立ち上がっているときにGPIO3とGNDをショートすればRaspberry Piはシャットダウンする
Raspberry PiがシャットダウンしているときにGPIO 3とGNDをショートすればRaspberry Piは立ち上がる
GPIO 3は5ピン、GNDはGPIO 3に近い6ピンが良いと思いますので、接続は以下のようにします。
動きを確認するときはアケコン用のボタンをスイッチとして使いました。