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2024年第2クォーターに遊んだボードゲーム

今回は5月から7月上旬に掛けて開催した4回のボードゲーム会(第8、9、10、11回)を中心に第2クォーターで遊んだボードゲームで印象に残ったものを紹介します。

1.テラミスティカ(+氷と炎)

最新の「テラミスティカ:革新の時代」は刺激的なゲームですが、準備と時間を要します。そこで改めてオリジナルの「テラミスティカ」を遊び直したいと思い、ボードゲーム会に持ち込みました。「テラミスティカ」には2種類の拡張セットが日本語化されていますが、今回は「氷と炎」を追加しています。

「テラミスティカ:革新の時代」と比べると選択肢は少なく、一度悪手を選択すると対戦相手との取り返しのつかない溝が広がる感覚があります。しかしゲームのテンポはオリジナルの方が良いと思います。

2.イーオンズエンド

昨年末に拡張セットが出たので、こちらを追加して遊んでいます。個人的に「イーオンズエンド」は好きなのですが、昨年「イーオンズエンド・レガシー」をかなり遊んだせいか、通常のイーオンズエンドでは物足りない感覚が強く、楽しみ切れない自身に気付きました。少し時間を置いてから再度遊びたいと思います。

3.UMATKA

縄文時代をモチーフにしたボードゲームです。
ワーカーを置いて得た様々な資源から集落を発展させます。置いたワーカーは資源を得るだけでなく、ワーカーを配置した場所に応じて移動力を得るため、この移動力を使ってすごろくのように盤面を移動して止まったマスの効果も得ます。
ワーカーを配置したマスよりも移動によって得られる恩恵の方が大きいこともあり、後半は欲しい資源のためにワーカーを置くというよりも、狙ったマスに移動するためにワーカーを置く気持ちが強くなります。
同じアクションの価値がゲーム展開で変わる仕組みは良いゲームの指標だと考えていますので、それがゲームシステムの根幹に設計されているこのゲームの素晴らしさが伺えます。

4.三国タイフーン

三国志をテーマにした対戦ゲームで、最初にドラフトで獲得した7枚の武将を使い切りで3戦する仕組みです。1戦目はボーナスかペナルティ、2戦目は最終決戦の生き残り、3戦目は最終決戦となるのでカード配分に駆け引きがあります。また武将同士の相性で戦力が削られることもあるので、ドラフトで武将を選ぶときが一番悩むかもしれません。
三国志が好きな人が多いと盛り上がると思います。

5.トリックステークス

同じ手札のまま、プレイヤーが入れ替わっていくシステムで、マストフォローのトリックテイキングするコンセプトのゲームです。カード裏の色がスート毎に異なるため、偏りの情報が公開されている上に全ての組み合わせをプレイするため、勝負の展開が読めてきます。これを競馬に落とし込むあたりが素晴らしいと思います。
序盤はトリックに勝ってレースに勝利した方が得点が高いのですが、次第に勝てなかった馬のオッズが上がっていくので、終盤はオッズの高い馬が勝つように振る舞う方が良いことも出てきます。
唯一の欠点は実質4人専用ゲームというところくらいではないでしょうか。

6.キュビトス

変則ダイスを10個前後振りながらレースするゲームです。これだけでも心踊るのですが、カードによるデッキ構築ではなく、ダイスによるデッキ構築となっています。最初は効果も確率も低い初期ダイスを強化していき、一気に駆け抜けるのです。
6月は1回しかボードゲーム会に参加できなかったため、空いた休日に日本語化しました。

7.エルグランデ

第1クォーターもかなり遊びましたが、異なるメンバーでも遊んでみました。好き嫌いはあると思いますが、90年代のゲーム固有のダイレクトなインタラクションは子供には興奮が持続するのか、集中力が途切れることなくプレイしているように見えました。
インタラクションが強いゲームなので、良く言えばプレイするメンバーによって展開が変わりやすい。悪く言えば1人のキングメーカーで勝敗が決まるので、どちらの側面を重視するかではないでしょうか。

8.リターンオブダークタワー

インパクトでは、ここ数年の中でも衝撃的でした。スマホアプリとの連動が前提となり、スマホアプリと連動したダークタワーが自動的にプレイヤーを邪魔します。
遊んだメンバーからは、感覚的にはスマホアプリがテーブルトークRPGのGMをやってくれる感じという意見がありましたが、言い得て妙だと思います。
ただし、最初2人で遊んだときは、ちょうどいい難易度だと思いましたが、人数が増えると難易度が非常に落ちて考えることも少なくなるのが残念なところです。BGGのフォーラムなども含めてルールを再度確認したいと思っています。

9.アークノヴァ

拡大再生産をベースにワーカープレイスメントや個人ボードへのタイル配置などが組み合わさった欲張りなゲームシステム、ターンやゲーム終了のタイミングもプレイヤーに託されているシステムなど、時間が掛かる要素しかありませんが、世界観のデフォルメを含めて濃いプレイ体験を得られるゲームです。1人あたり80分は掛かりますので、人数は少なめにじっくり遊びたいところです。

10.総評

今回も大変多くのゲームを遊び、その中でも印象的だった9タイトルについて紹介しました。やはりインパクトはダントツでリターンオブダークタワー、色々なゲーム性を堪能できるアークノヴァ、ワーカープレイスメントの多様性を感じるUMATAKAあたりは一度体験いただくとよろしいかなと思います。

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