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ゲームマーケット2022秋で見落としたゲーム / トリックレイダーズ

先日、Twitterで11/26に三鷹産業プラザで開催予定のテンデイズゲームのアウトレットセールの続報がないか見ていたところ、以下の内容が目に入りました。

ゲームマーケット2022秋の新作だったようですが、完全に見過ごしておりました。そこでどのようなゲームか確認しました。

プレイヤーは3枚のリード札(公開)と10枚のフォロー札(手札)を持っています。リード札はリーダーの時に使うカードで、フォロー札はリーダー以外のときに使うカードに分かれているのが最大の特徴で、カード配布直後に1回だけリード札をフォロー札から増やすか、フォロー札をリード札から増やすか選択できます。(カード交換は不可)

ここからリード札が一番多いプレイヤーをリーダーとしてマストフォロー型のトリックテイキングを行います。1周ごとに原則リーダーが出したスートで一番数の大きいプレイヤーが次のリーダーとなります。これを繰り返してリード札あるいはフォロー札を出せなくなったプレイヤーは次々と脱落していきますので最後の1人になれるように立ち回ります。なおトリックテイキング中は「スペードの切り札」、「3種類の固有能力」、「キャンセレーション(同じスート、数字のカードは打ち消される)」の3要素が絡んできます。

暗闇の中を松明を持ってリードする者、リードされるものが交互に入れ替わりながら目的地に向かうというストーリが非常に印象的で、NovelAI Diffusionで見出し画像を作りました。

かなり面白そうですが、現在はどこも売り切れのため当面はトランプで代用したいと思います。4スート13枚(計52枚)で各スートの9が2枚、10が3枚で構成(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 9, 10, 10, 10)されるので、何も工夫をしなければトランプが3セット必要になります。

このような感じでトランプを数セット持っていれば、いわゆる小箱系のゲームは購入前に試せる場合が多いです。以下にトランプで代用した例を挙げていきたいと思います。

(1) トランプを1セット必要とするもの

1. レジサイド

トランプの構成のまま、アートワークとルールを追加して今月末にリリース予定のボードゲームです。いまだに12人の王を倒せていません。

2. ハゲタカのえじき

トランプ1セットで2人対戦、2セットあれば6人対戦までできます。オリジナルは手札が1~15、得点カードが-5~10ですが、これをトランプを使う場合には手札を1~13、得点カードはスペードの1~4をマイナス得点、ダイヤの1~9をプラス得点とします。
このゲームは「ゴップ」という1930年代台にプリンストン大学在学中の「囚人のジレンマ」で有名なメリル・フラッドが考案したトランプゲームがアレンジ元となっていると言われています。ただし数字の範囲を広げるだけでなく、マイナス得点をオークションするあたりでまったく別のゲームになっていると思います。

(2) トランプを2セット必要とするもの

1. Rummycub(ラミィーキューブ)

製品版はプラスチックのタイルで持ち運ぶとジャラジャラ音がするため、自宅以外で遊んだ記憶がほとんどありません。外出先では圧倒的にカードが便利です。このゲームはトランプの「ラミー」を数値と色にして視覚的に分かりやすくしているのがポイントだと思います。学童で不動の人気を誇っていると良く聞きます。日本語ルールは増田屋コーポレーションのページからPDFファイルをダウンロードできます。

https://www.masudaya.com/variety/toys/img/gm2020.pdf

2. ゴキブリポーカー

すごく良いゲームなのですが、題名やイラストで拒絶される方がいるため、題名を「たらい回し」、イラストをトランプに差し替えます。4スート16枚(計64枚)で各スートの1~8を2枚ずつで構成(1, 1, 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6, 7, 7, 8, 8)します。日本語ルールはメビウスゲームズのページからPDFファイルをダウンロードできます。

以下のルールを加えるようにしています。

  • 3人プレイの時は10枚ランダムで山札から取り除く(公開、非公開は任意)

  • プレイ開始時に各プレイヤーは1/4(端数切捨て)の手札を選んで自分の前に公開する

  • ゲームの終了条件に「1~8までのカードすべてを自分の前に置いた場合」を追加する

3. タギロン

以前にヌメロンに関する記事を書きましたが、ヌメロンが相手の数字と位置をアイテムや絞り込みで当てるのに対して、タギロンは数字、色、位置を当てる内容になっています。

推理するためヒントは、場に出ている質問カードを質問者が選択して相手が回答します。また2人対戦だけでなく3~4人対戦の場合には自分以外のプレイヤーの持っている数字と色から中央の数字、色、位置を当てる内容となっています。質問カードや詳しいルールは以下のサイトからダウンロードできます。

ルールとゲーム中のメモ帳は以下のページからPDFファイルをダウンロードできます。

トランプを使う場合には、ハートの5を除いた1~9とスペードの5を除いた1~9とダイヤの5を2枚使います(計20枚)

このように様々な局面でトランプを代用する方法を紹介しました。他にも1スート少なくなりますが、ライナー・クニツィアの「ブードゥ・プリンス」も4人までなら雰囲気を楽しめると思いますが「ブードゥ・プリンス」は比較的入手しやすい上にアートワークも好みなので現物を入手したいところです。

BGGを見ていたところ、「The Everdeck」という8スート、15ランクのカードセットが2019年に出ていました。

全8スートのアイコン(コイン、王冠、月、星)

DriveThruCardsでPDF版が3ドルで販売されています。


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