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EARTHはとても豪快で爽快なゲームでした
ゲームマーケット後は、週末に少しずつ購入したゲームを遊んでいくのが楽しみです。先週に引き続き「マイトロッコタウン」の次に遊んだのはリゴレの「EARTH」です。反響が方々で見受けられたので、すぐに遊んでみたいと思っていました。
1.これはウイングスパン?
ゲームは4×4マスで構成された島の生態系を各プレイヤーは手札から作っていくのですが、手札を島に置くためには土壌という資源が必要です。また、そもそも手札のカードを増やさないと島が完成しません。また新芽を芽吹かせることで島に置いたカードに得点を追加することができます。
また行動を選択しますと、関連する色のカードが追加効果を次々と発動していきます。
ここまでは、ほぼウイングスパンです。
2.インタラクションはあるが、ソロプレイ感が先行する
しかし、ここからがこのゲームの特徴です。それはターンプレイヤーが選択したアクションが他のプレイヤー全員に影響を与える点です。またターンプレイヤーが選択したアクションによって個々が島に置いたカードの追加効果が毎回発生します。この処理をプレイヤー全員が同時に行うので大量の資源が減り、特に後半の山札消費量は凄まじく、場は混沌とします。
このゲームは自分の行動が相手に直接影響するところと、共通ミッションの早い者勝ちの2点がインタラクションの要素となっています。しかしゲーム中のダウンタイムが限りなく短いのでソロプレイに感じることが多いです。
以前にせっかちであったり、小学生以下の方にはダウンタイムを極力減らした方が良いと思いました。しかし、ここまで個人の時間が占めるゲームは相手の動きをダウンタイムで読む間が少なすぎて苦手に感じたのが正直な感想です。
3.インフレしていく勝利点
新しいゲームを遊ぶとき、どのくらいが勝利点ラインなのか考えて進めるのですが、このゲームはどこまで伸びていくのだろうと思うくらいにあらゆる資源、得点、手札がストレスなく序盤から加速度的に増えていきます。結果的には初回で200点を超えていたときには派手なゲームだと思いました。
この辺りは個人的に「カタン」、「デューン」、「西フランク王国の建築家」のようにロースコアで1点を争うようなゲームが好みのため、爽快ではあるが好みではありませんでした。
4.「EARTH」の総評
ゲームコンポーネントは必要最低限でカードデザインもアイコン化されてこなれており、ゲーム自体も基本は「ウイングスパン」だと思いました。ただしターンプレイヤーが行ったアクションが他の全員にも影響を与えるところが豪快かつ爽快ですので、エンジンビルドの持つ飛び立つような爽快感をひたすら味わいたいときには良いと思います。もう少し序盤、中盤、終盤で変化が欲しい方は「テラフォーミングマーズ」が面白いと思います。
何よりもダウンタイムがほぼなく、プレイングが派手なので、お子様と遊ぶ際に少しサイコロゲーム以外を遊びたいと思った親御さんには最適だと思います。対象年齢は14歳とありますが、「ウイングスパン」が10歳以上なので同じくらいだと思います。「EARTH」についてはボードゲーム会に持参せずに甥たちと遊べれば良いと思いました。