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夏の朝ランニング

近郊に小さな湖沼の点在する場所がある。今日はそこを目的地に走った。自宅を起点とするコースは、どれもホームコースなのだが、ついお気に入りばかり入れ込んで走ってしまう。そこで興を変えて湖沼へ。通勤時間帯の車列を横目に久しぶりの走路を行くと、閉めてしまった店、新たに出来た施設などがあり、それはそれで新たな発見で心で「へぇー」を言いながら走る。

現地のビジターセンターは開業前で、気にせずハイキングコースへ入って行く。沼は周囲の林からの笹などに侵食され、面積を狭めた水面は小さな泡が立っていて、近隣にセメント工場もある事などから、あまり良い環境で無くなっている様にも見える。とうに走りから歩きにシフトして、水辺を離れた尾根コースへ進む。刈り払われ歩き易いトレイルだが、さっきから羽虫が耳周りにうるさくまとわりついている。すれ違う人は、網をすっぽり被ったり、蚊取り線香をぶら下げたりして、虫対策をしている。ジメジメ、ムシムシした林は縞模様の蛇にも出くわして、虫を纏いながらアスファルトの道へ堪らず飛び出した。

帰路はスタートよりも更に暑くなった道を、何度も自販機で吸水しながら戻る。3時間超の運動で、1リットル以上の水分を取り、帰宅後まだ飲んでいた。朝見ていたBSを再びつけると、オーストラリアのアボリジニと日本の俳優が、カンガルーのしっぽを炭火焼きして食べていた。俳優が「1時間位、焼くの?」と問うと、アボリジニのおじさんは、「太陽がこの位傾くまで。時計なんて意味無いよ」と言っていたのが面白かった。芋虫を食べたり、高い岩山に登ってエアーズロックを眺望したり、赤土の大地はブッシュがあるだけだけど、惹かれる暮らし方だなぁと思う。

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