足るを知る

taru wo shiru feat.blumio/EVISBEATS

最近好きな曲。

2人の幼なじみの女性の目線でそれぞれが自分の不幸せを嘆きながら曲が進行。

1verse目はマイコのverse。

「田舎生まれ田舎育ち ずっとここ住む場所未だ同じ」

「家も小さいしただの一般人 夫の顔チンパンジー!」

「一生ここから出ないのかも インスタグラムが世界の窓」

「それに比べて同級生のナナちゃん…

なんと今可愛いモデル、かなりモテる、ただ見とれる、高いホテルー泊まって、私ダサいOL、庭で野菜摂れる〜!…以外自慢がない」と自虐。

「ナナちゃんと違うんだよなんか全部 ナナちゃんの元カレはサッカー選手!」

と、どんどん自分に足らないものを挙げていく。


2verse目。ナナ目線でも

「田舎生まれの東京ぐらし でも心は相当むなしい」

「フォロワー数80万 外に出れば町中ファン

めっちゃ稼いでる!って言うよね …でも実は未だに給料制」

「元カレも去った…私が子供出来づらい体だから…」と嘆く。


「そしてたまに見るんだ、地元のみんなのインスタ」

「思い出すなーあの日を マイコちゃんとかめっちゃ楽しそ」

「優しい旦那さんあと子供も 愛にあふれた暮らしにほのぼの」

「…いいことないなあ 私も庭で野菜育てたいなあ!」


わかりやすく対比されてて、この部分だけでも面白いけどhookでは

「もし私があなただとしたら もしあなたが私だとしたら

今よりも楽しいはず そう自分に言い聞かすyeah

もし私があなただとしたら 退屈で詰まんないのはもう嫌だ

今のままじゃ まだ足りないまだ足りない思いは」

evisbeatsっぽい。人生訓的なのは蜘蛛の糸とかを思い出す。


そしてblumioが

「君は不幸だ明らかに 感じられないからありがたみ」

「CMがうつす幸せの在り方 よりも貫こう自分のやり方」

ハッとさせられる言葉。

さらに

「あの女優色白で痩せてる でもさサラダばかり食べてる」

「君は唐揚げ食べてる 絶対あの女優が負けてる」

「空気に感謝 大地に感謝 お水に感謝ニワトリに感謝」

「幸せ感じてる人が幸せ ありきたりだが真実仕方ねえ」

「失敗は教訓 未来は楽しみ …って思えたらカッコいい!」

『足るを知る者は富む』とのことわざ通りの曲。

肩の力抜きながら、でも聞いた後にはすっきりとするような

まるで『すごくいい感じのお坊さんの説法を聞く』ような感じ。


あと『アレでチルした時』にblumioの最後の一文のような思考になる気がする。

資本主義社会では経済活動を活発化させるためにも所有欲を刺激させる必要があって、「足らないものに意識を向けさせる」ようにしないといけない。

でもチルしてまったりしてる時は、足らないものではなく「満ち足りてるものに意識が向く=幸せを実感」する気がする(それが多幸感か)。


最後のは余談ですが、とてもいい曲でした。終わり。

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