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モヤモヤをためる価値
人生にモヤモヤはつきものだ!!
モヤモヤしますよねーモヤモヤ。
私もいろんなことにモヤモヤします。
私の場合、モヤっとするのは、ネガティブなことだけではありません。どちらかというと、「アンテナにひっかかったけど、今はまだ、うまく言葉にできない」ことが多いです。
ここで言うアンテナは、私の感性や価値観を指します。
言葉にひっかかる、人にひっかかる、出来事にひっかかる、洋服にひっかかる、インテリアにひっかかる・・・。でも、それがどうしてなのか、なぜなのかまではわからない。これが私のモヤモヤとなる。
私は、モヤモヤを分解するのが得意、というか、モヤモヤの正体ってこれだよねと言語化するのがうまい、と言われることがあります。
実際、発信してるVoicyや連載しているレタスクラブの記事も、よく目を凝らしてみれば「モヤモヤ」の4文字が見えます(実は意識してなかった)。
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なるほど、お主(わたしのことね)、「モヤモヤの診断」や「モヤモヤの処方箋」に関して自負がありそうだな。
さて、今日はこのモヤモヤと何なのか、なぜ私は大事だと思っているのか、そんな話をします。お時間ある方、よかったらお付き合いください。
何年も書いているモヤモヤのかけら
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私が日々、アンテナにひっかかったこと(モヤモヤ)をノートに綴っています。かれこれ10数年。最初の頃は、手帳に書いていて、子供を産んで多忙になり、手帳と向き合える時間が減ってからはiPhoneのメモ帳にずっとメモしてきました。
会社員を辞めてからは、時間の余裕が戻ってきて手帳やノートなどにも。ツールより、「書く習慣が途絶えないこと」を優先しています。
日記とは違う
記録とも違う
ときめきとも違う
不満や不平とも違う
その時々、私のアンテナにひっかかったものたち
巷にある手帳術などはワクワクするものやときめくものなどに焦点が当たります。自分が前向きになりそうなことを書き留めている人も多いと思います。私の場合は、振り返って残してきた言葉たちを見てみると、そんな文字は並んでいません(一部はある)。
ポジティブなものばかりではなく、どちらかというと現状で答えが浮かばないことだったり、自分の中で消化しきれないようなことも多く含まれています。当時の私が思うままに記載したモヤモヤは、今でも記録として地層のように残っています。
モヤモヤはやがて発酵する
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「書く」という行為は、自分の頭の中に内在化(内側にいるよー、あるよー)しているものを外に出す行為(かっこよく言うと、外在化)になります。
私の場合、モヤモヤを書くのは、「モヤモヤの吐き出し」です。
人から見たら何のことかよくわからないような単語の羅列が行われていたり、図解によって何かを説明していたりします。でも、このモヤっと浮かんだものは、自分の中にとどめておくと、いつか消えてしまいます。それはもう2度と言葉になることはありません。
とりあえず、自分のモヤモヤを書いておく。そうしておけば、消えることはない(ノートでもiPhoneのメモ帳でも)。
例えば、私は体の冷えについてのモヤモヤを、会社員時代のiPhoneのメモ帳に書いています。
足が冷える、夜は冷えによって寝つきが悪い、暖かい靴下は毎年購入して色々と試してるけど良い物が見つからない。
これらのモヤモヤは、この時点では解決策は何もありません。毎日会社に行くには、スーツは着なければいけないし、夜は寝ても寝なくても朝は出勤するし、暖かい私好みの靴下にも出会っていませんでした。
しかし、時と共に、このモヤモヤたちは、やがて発酵します。
発酵というのは、微生物が有機物を分解し別の物質に変化させることを指します。
私の言う「発酵」は、モヤモヤを抱えていることで、やがて時間や経験や知識や気づきが増えて、そのモヤモヤ自体が変化することを意味します。
抱えていたモヤモヤたちはだんだん時間と共に発酵して、やがて私のキャリアを変えてしまいました。
そのため、当時あった無数のモヤモヤは、そもそも消えてしまった。私は現在、独立して仕事をしているので、スーツは着ないし、足が冷えるような冬の日にストッキングでヒールを履くこともありません。ヨガを仕事にして、体も定期的に動かしているので、体が冷えて眠れないこともありません。
当時感じていた、「嫌と感じることと、現状のままではそれは解決できない、その差から生まれるモヤモヤ」は、気づけば無くなっていました。それは「時間経過とともにモヤモヤを気にしなくなった」のでなく、私のキャリアを変えると言う形で消えたのです。
この時のモヤモヤは発酵して消えるだけでなく、現在の私の仕事にいかされています。
モヤモヤの正体
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モヤモヤというのは、自分の問題意識の種です。
問題意識?そんな高尚なものじゃない!いえいえ、お待ちなされ。
まず、モヤモヤというのは「あなたのアンテナ」に引っかかったものです。私のアンテナにひっかかるものが、あなたのアンテナにひっかかるとは限りません。
例:「〇〇さんの、あの発言にモヤッとする」という人もいれば、全く何も感じない人もいる。
アンテナにひっかかるのは、あなたのオリジナルの価値観や感性があるからです。『じぶんの<ことば>をつくる』という本があります(Kindle Unlimited本になっているのでぜひ)。
この本がわかりやすいのですが、問題意識として表層化してくるまでに、段階があります。
まずは、あなたのオリジリナリティがある(アンテナ)
→興味関心がある→問題関心がある→問題意識になる→テーマになる、です。
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モヤモヤというのは、問題意識の手前、「興味関心」「問題関心」なのです。アンテナには引っかかるけど、自分でも言語化できてない状態。
だからこそ、モヤモヤは大事にしてね!
とはいえ、この「興味関心」「問題関心」は、毎日毎日、沸いては消えていきます。ボーとしていると、どんどん流れてしまう。そこで、私はモヤモヤを適切に抱えるために、書いているのです。
このモヤモヤを抱える力は、ネガティヴケイパビリティ(どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力)と言います。
モヤモヤは適切に抱えておくと(書いてるだけだけど)時間をかけて発酵し、やがて問題意識まで発酵していきます。
オリジナリティ(アンテナ)→興味関心、問題関心(モヤモヤ)→問題意識
それらは、私にとって、現在の発信内容や文筆業、商品開発につながっています。当時、モヤモヤしていたものをそのまま忘れ去っていたら、流していたら、きっと今の自分の仕事に結びついてなかったと思います。
今思えば、私の感じていたモヤモヤたち、足が冷たいとか冷えて眠れないとか、これは「この働き方おかしくない?ずっとこの調子でいくの?」という問題意識の種だったのです。
今の時代は、早い安い美味い、情報はすぐに解決してほしい、正解が知りたい、映画は二倍速で見たい、そんなスピード感が求められています。
でも人間の根っこは変わってないよ。そんなに簡単に答えは出せない。いや出さない方がいいこともあるんだ。
モヤモヤを流さない、あえて抱えてみる。そうすると一見遠回りなようでも、自分なりの答えに近づく、深まる可能性は高いと、モヤモヤを記録してきた私は感じています。
人のモヤモヤにも敏感になるよ!だから、私は分解がうまいと言っていただけるんだと思う。
よかったら、みなさんもモヤモヤを抱えてみませんか。書く(ノート、メモ、手帳・・・)、話す(音声入力など)、なんでも良いのです。
そこにはきっと、あなたの問題意識の根が隠れているはずですよ!
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