ミステリー・サスペンス映画が好きだ
伏線回収系のミステリーやサスペンスが好きだ。特に昔からの言い伝え(聖書とか、仏教系とか、信じる人がたくさんいるもの)はワクワクするし、「そう来たか!」とおもしろくなる。
伏線回収:序盤でほのめかしていた事柄をその後の展開で成立させる。張られていた伏線がのちの展開で明らかになる。
そこで今回はワタシ的好きな「伏線回収ミステリー、サスペンス映画」をまとめてみました。疲れた夏の夜に、大人だけでどうぞ。
セブン
七つの大罪になぞらえて殺人事件が起こる(いまはこの系統が使い古されているけれど、1995年当時は斬新な映画だった)。ベテラン刑事(モーガン・フリーマン)と若手刑事(ブラッド・ピット)が連続殺人事件を調査していくうちに「ある事実」に気づく。
七つの大罪
キリスト教において罪の根源とされる7種類の悪しき感情、欲望などを指す語。一般的には「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」の七種が数えられる。
監督がデヴィット・フィンチャーなのでさすが。殺人の仕方が怖い、エグいので、痛いのが苦手な方にはおすすめしません。オチが全然爽快ではないけれど、人間の欲について考えさせられます。
ドラゴン・タトゥーの女
こちらは原作が三部作、全世界で合計6000万部!を記録したベストセラーです(しかし著者はそれを見る前に2004年50歳に心筋梗塞で死去、そのため三部以降の話はない)。
この作品、実は過去に何度か映画化されていますが、『セブン』と同じデヴィット・フィンチャー監督の作品がおもしろいです。
40年前に起きた少女の失踪事件を2人(ひょんなことで出会った新聞記者と調査会社の女性)が追うのですが、登場人物たちがぶっ飛んでいる。幼児虐待、性的搾取、歪んだ思想など、見てしまう要素が盛りだくさん。行方不明の少女はどうやって消えたのか? 生きているのか? 2時間後にわかります。
同じくデヴィット・フィンチャー監督の『ゴーン・ガール』もおもしろい。サスペンス。女は怖い。
39 刑法第三十九条
刑法39条
心神喪失者の行為は、罰しない。 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
刑法39条をテーマにした映画。名作。Amazon Prime Videoで見られるようになっていて感激しました。
主人公は妹を殺されたが、刑法39条で犯人の少年は無罪になる。それから数十年経って……別の殺人事件が起こる。犯人は「心神喪失者? 詐病(病気を装うことで不正な利益を得ようとすること)?」どちらなのか。
虐待問題、精神鑑定、親子問題など複雑なテーマが各登場人物に少しずつ絡んでいます。鑑賞後の気分は悪くない映画です。堤真一さんは演技派だと思った作品。
重たいテーマで選ぶなら『愚行録』という映画も伏線回収系であり。ただし鑑賞後の気分が悪い(ひどい)満島ひかりさんが良い演技です。
見えない目撃者
交通事故で視力を失った元警察官が、とある事故に遭遇してから殺人事件に気がつき、犯人を追っていく話。事件は連続殺人事件につながっていき・・・。
この殺人事件、六根清浄をもとに殺害されていると途中で判明していきます。『セブン』のアジア版という感じでしょうか。盲目の主人公であるがゆえに、音や匂いに敏感で、そこから事件解決の糸口が見つかっていくのがおもしろいです。
六根清浄
仏語。「六根」は、目・耳・鼻・舌・身・意の6つで、迷いのもととなるとされる器官。六根から生じる迷いを断って、清らかな身になること。
大ヒットの韓国映画『ブラインド』をベースに作られた日本版リメイク作品。中国版リメイクもあるそうです。
彼女がその名を知らない鳥たち
イヤミスの女王(嫌なミステリー)沼田まほかるさんが原作(湊かなえ、真梨幸子とともにイヤミス3大女王)
昔の男を忘れられない十和子と人生をあきらめた中年男・陣治。淋しさから二人は一緒に暮らし始めるが、ある出来事をきっかけに、十和子は陣治が昔の男を殺したのではないかと疑い始める。
原作より、映画版のほうが見応えのある作品です。原作は主人公の一人称なのですが、映画のほうが「客観的」で謎が解けていくので怖さが増します。
余談:松坂桃李さんって、見た目通りのイケメンより、悪い男(安っぽい)が似合うなあと思っていたので、この作品で見れます。
コールドケース
女性刑事とそのチームが「コールドケース」と呼ばれる未解決殺人事件の真相を探り解決していくWOWOW連続ドラマ、現在シーズン3まであり、Amazonプライムで2まで無料で見れます(3は有料。見たw)
吉田羊さんが主演。他の脇役も有名俳優がガッチリ固めていて安心して見れます。一話完結なので、毎日1つずつも良い。未解決事件好きなので解決していく伏線回収がスッキリです。
実はこのドラマ、2003年から2010年までCBSで放送されたアメリカ刑事ドラマのリメイクです。登場人物が、時々事件当時の姿(子供や若い時)に入れ替わって物語が進む独特の演出が、日本のリメイク版にも取り入れられています。
以上、夏の夜向けに、私の好きな伏線回収系ミステリー、サスペンス映画をまとめてみました! 良かったら「この伏線回収系映画おもしろいですよー」など、Twitterでご意見やお知恵もいただけるとうれしいです。
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