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ZUIKOのくもり玉がやって来た

古いOMマウントのレンズに凝りだしてしまった和伯|Wahakuです。

元々、日常の風景を撮ることが多いので、激しい動きを追う性能の良いオートフォーカスには必要性を感じていませんでした。
ある日「オールドレンズ面白そうやん」と50mmのMC AUTO-S F1.4に手を出してしまったが最後(これは質が良かった)、「単焦点のZUIKO集めてまう病」に罹患したようです。

しかし、昨今のオールドレンズブームでOMマウントのレンズも認知度が上がってしまっています。信頼の置けそうなリユースを扱う店や大手のようにある程度の質が担保されているところはとっくに「sold out」ばかりです。そんであっちゃ、こっちゃに手を出してはイロイロな目に遭い、オークションやらフリマやらの酸いも甘いもを学んでいく訳です。

そんなZUIKO、広角レンズは特にお高くなっています。F2.8の廉価版ならまだしも、F2.0の大口径の方は、リユースのZEISSとか何ならLEICA買えるんちゃうんと云ふ、よくわからん値段の物もあります。

私はマイクロフォーサーズのボディを使っているので、標準レンズを使うと35mm換算で焦点距離が2倍の望遠レンズになってしまいます。
それだけが理由ではありませんが、最近では預金額を顧みずにSonyのフルサイズに手を出そうかと血迷い出しています。

そんな中で先日お迎えした24mmのAUTO-W F2.8が「ザ・くもり玉」でした。

後玉が曇っていて、強い光源を通すと完全に白濁してしまいます。曇り易いレンズであるとは何処かで聞きましたが、逆光で使ったらソフトフォーカスなんてもんではないでしょね(癖のないレンズのハズなのに)。前玉には拭き傷が多少ありますが、絞りもフォーカスリングもスムーズなのに残念です。だからその値段だったんでしょうけど…。(購入者がくもり有りとの表記こそすれ、「クレーム除け」で実は薄曇りでそんな酷ないんちゃうとか身勝手な想定をしたら、届いたものガッツリ曇っていただけ云ふ話もある)

ZUIKO「瑞光」の銘に相応しい瑞々しい描写を取り戻すように修理も考えましたが、きちんとした職人さんにオーバーホールを頼むと「買い直した方が安いと思うよ」と言われるかもしれません。まともに修理してくれる店の相場から考えたらそりゃそうです。

でもまぁ折角のご縁なので、後のことは撮ってみてから考えようと曇天の休日にテスト撮影に臨んだのでした。
もう、レンズが曇り過ぎていているので絞ると暗くなるます。ので全編解放F値でお送りいたします。

何のフィルターもかけずに所謂「エモい」とか人が云ふ写真が撮れる
今年は気候がおかしいからなのか葉の色づき方もまばらで青葉がまだまだ残っている
来年の春にはいつも通りの桜を家族で見られるのか
ふと思ってしまう
ソフトフォーカスっぽいやら何やら云う以前の問題。
マニュアルで撮ったらピント甘々のこんなのを量産することになる。
外すことに何の意図もなかったのだが。
「視度調整が出来てなかったからやねぇ」とか云ってリングをこねくり回すが、
改善するわけがない。
新しい裏路地を見つけると幾つになっても一寸高揚する
その先を確かめたくなるが私有地に繋がっていないかよくよく注意をしないといけない
坂の多い町
此処は山中田坂
交通の要衝だった東高野街道から一本入ったあたり
上から石川の方を望む
撮影者はオートフォーカスの必要性はあまり感じていないらしいが
鳥には逃げられたようだ
二階の窓の手すりの味わいよ。
何かのワンシーンのように体を預けたらもろとも落っこちそうだ。
そう云えば「めぞん一刻」にそんなのがあったな。
月日の流れを感じる。
最後は彩度を下げてモノクロームで現像
この眼科には子供の頃、北海道から帰省した時にお世話になったことがある
ん?成人した後も診てもらったか?…。
最近しょっちゅうこんな調子
今も地元の患者を診続けているが代が変わったか疎覚え

写ると云えば写る。味と云えば味。暫くはそのままにすることにします。

追伸

懲りもせずもう一個別の24mmを競り落としてしまったんですがね。
まぁ一般的な「よくある」病気です。

では、皆さんもどうぞ素敵な写真ライフを。

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