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【無料にしました】『シナリオライターに向いている人』的な記事・動画などの発信者の正体とは

ここ数日、シナリオライターに関するハウツーだったりを記事や動画などで大量に発信してる人たちについて少しだけ考えてみました。

ええそうですとも、時間の無駄でしたよ。
――と思ったんですが、そういったコンテンツが自分にとって有益なものだと思ってしまう人(被害者)もいるのでは、と思い、ちょっとした救済の手を差し伸べることにしました。大げさに書くとね。



今きている現象


僕は10年前くらいからシナリオライターをやっていて、当時に比べてシナリオライターの数はかなり増えた実感があります。
需要と市場の拡大が影響してのことだと思ってるんですが、YouTube動画の台本だけを書いて、プロのシナリオライターを名乗り始めたことも大きいですね。
いや別にいいんですけど、自分でどう思ってるんだろう。エンタメとしての種類が全く違うし書くメソッドもあまり共通しないんですよ。
YouTubeライターとかでいいんじゃないですかねー。

話を戻します。さて、シナリオライターを名乗る人や目指す人の増加と比例して、とあるコンテンツも増加しました。
それは、『嘘や間違いだらけのハウツー』です。
あるいは、誰にでもわかる当たり前をドヤ顔で書いてるやつも。
それらの中でも頻繁に見かけるのが、タイトルに示した『シナリオライターに向いている人・向いていない人』みたいなやつ。
いくつか読んだり見たりしたんですが、漏れなく得るものゼロでした。中には、全職業に言えることだろ! と思わずスマホを放り投げたくなる記事もありました。

そしてそういった記事などを書いてる人は、調べた限りクリエイターとして大成しているとは言い難い現状です(あくまで僕が調べた範囲ではね!)。
同時に、類似コンテンツを大量に生み出しているケースが多かったです。


結論

「つまり、シナリオライターに向いてない人ってその記事を書いてるあなたなのでは?」

売れている人が書いた記事なら是非参考にしてみたいですが、売れてない人の有り余った時間で書いた記事の通りに動いたら、売れなくなっちゃいますよ。読むことがマイナスになる可能性があるという悲惨な現状なんです。

一応、例外も挙げておくと、業界やクリエイターのためにそういった記事を限られた時間の中で書いて、読者の成長に貢献しようとしている人もいるかもしれません。

あ、ちなみに僕がnoteでこういう記事を書いてる理由は、どちらでもなく、言うと意味がなくなってしまうので書きませんが、まあ僕について色々調べたらわかります。
あ、実はですねえ。弊社ではシナリオ講座とやらをやっているのですが、自分で調べた限りでは業界最安値ですよオススメ! 宣伝↓

はい、結局のところ、発信している人が誰なのか、その人がどういう状況なのかを知った上でじゃないと参考にするのは危険なのです。アクセス稼ぎや承認欲求を満たしたいとか、別にそう思うこと自体はいいんですが、夢追う未来のクリエイターが被害者になるのは見てられないです。

講師でもそうです。若手を育てたいから、教えるのが好きだから、といった理由でやっている人は素晴らしいと思いますが、大成しなかったゆえに生活のため講師をやらざるを得なかったという場合、その講師の授業ってどれほどの価値があるんですかね。
教える場合だけものすごい能力を発揮する、という人がいたとしたらすみません。

参考までに書いておくと、バリバリ活躍されているシナリオライターの方にスケジュールの話を聞いたことがあって、2年先まで案件で埋まっていて、1kb6000円くらいで書いているとのことでした。文字単価10円超えますね。YouTube動画はどうでしょう。文字単価1~2円とか、たまに見ますけど、そんだけ安く発注しても書く人がいるから、案件数は大量。そして自称シナリオライターが増えて相場を下げていくんです。この辺の話はまたいずれ詳しく書きたいと思います。

とにかく、第一線で活躍してるシナリオライターは副業みたいなことをする暇はなさそうですよね。ていうか本業だけに集中したほうが儲かりますわ。

というわけで、また下積みだったりプロを目指している最中の人は特に、シナリオライターに向いていない人のハウツーに騙されないよう気をつけましょう。正しい情報を手に入れる努力をしましょう。

ていうか、実は汗水たらしてリサーチするほどでもなく、シナリオライターとしてやっていく初期段階の動き方って本気で考えたらわかると思うんですよ。
だからシナリオライターのなり方を聞かれたときは、まず、本気でなりたいか聞くようにしてます。
あと、完全な素人からプロのシナリオライターになるまで、3年かかるとか言ってる嘘つきを見たことがあるんですが、なんなんですかね。3ヶ月でなれますよ(実体験)。僕はシナリオを書くほうが本業で、夢追う若人から搾取するさもしいビジネスはやっていないので、頼ってきてくれた人に間違ったことは教えません。あと、教えることで自身も成長できます。
最後に一言書いておくと、とりあえず発信者を調べてから参考にするかしないかを決めましょう。それが、日本のコンテンツ業界を守ることにも繋がるのです。


サポートしてくれたら、あなたについて15分間思考を巡らせます。約束します。機嫌の良い日は20分になるかもしれません。全てあなた次第というわけです。(お願いしますね!)