相談者の人生の流れを読む

恋愛相談とはなにか？みたいなことをよく考えていると、色々な答えが出てくる。ただ、その中で私がやっていることはタイトルの通り、「人生の流れを読むこと」であると思う。
 
人生の流れとは何か。それは相談者のこれまでの人生や価値観を相談中に聞くことで、その人が今後どうなるかを読むことである。もちろん、未来予知ではないが、ある程度想像することができる。
 
この作業は難しいと思う人も多いかも知れないが、そうでもないと私は思う。ちょっと古いが、タラレバ娘という漫画を考えてほしい。その主人公たちはどういう未来が想像できるだろうか。キーが現れなければきっとそのまま独身街道まっしぐらだっただろう。
 
大きなきっかけがあったとき、それを逃してしまうとそのまま流されてしまうことがある。そして、何も変わることなく、歳を重ねていくということも十分あるのである。
 
恋愛相談に乗るときのスタンスというのは、自分自身がきっかけになることである。先程述べたきっかけは、誰かの出会いであることが多いのだが、その誰かに私自身がなるのである。
 
熱海のゲストハウスで働いていると、そういう人と出会うことが多い。人はどうしてか、辛いことや悩みがあると旅に出たくなるようである。そして、たまたま泊まったゲストハウスに恋愛相談できる人がいて...という具合である。それもまた人生の1つの流れなのである。
 
人生の流れには整合性があり、必ず原因と結果がある。私は相談者から淡々とその要素を集め、整理整頓し、未来を想像するのである。